放送中の連続テレビ小説なつぞら」(毎週月~土曜朝8:00-8:15、NHK総合ほか)でヒロインの高校時代の同級生・門倉努を演じる板橋駿谷が、都内で開催中の「なつぞら」展に合わせて行われたトークショーに登場した。

【写真を見る】初の原画に奮闘するなつ(広瀬すず)

同ドラマは、戦争で両親を亡くし、きょうだいと離れて北海道・十勝で育ったヒロインの奥原なつ(広瀬すず)が、高校卒業後に上京し、アニメーターとしてみずみずしい感性を発揮していく姿を描く物語。

板橋はなつの同級生で、昭和の昔ながらの“番長”を思い起こすビジュアルに、強気な発言を繰り出す門倉をコミカルに演じ「なつぞら」の北海道編を盛り上げた。

そんな板橋は、今回が人生初のトークショーということで、観客が集まるか不安でたまらなかったという。しかし、会場に入った観客の多さに板橋は「こんなにたくさんの方に集まっていただけるなんて、本当にびっくりしています」と驚いていた。

また、前日になつの幼なじみ・雪次郎を演じる山田裕貴が同じステージに立っていたこと知ると、板橋は「先日も一緒にサウナに行って、明け方まで飲んでいたんですよ」と山田とのプライベートを明かした。

さらに、劇中でなつや雪次郎が歌唱した、日本学校農業クラブ連盟の歌である「FFJの歌」を山田が歌ったことを知ると、板橋も負けじと熱唱し、会場は大きな拍手に包まれた。

■ 板橋駿谷「これからもお芝居を続けようと思えた作品」

高校生である“番長”を演じた当時、34歳だったという板橋は「高校生を演じると聞いた時は、最初は不安でしかなかったです。オファーをいただいてから撮影まで半年くらい空いたのですが、撮影までお肌を若く保ってくれと言われました。でも、どうしたらいいのか全く分からなくて(笑)。初めて顔にパックしたのですが、気持ちよくてお肌も喜んでいました」と苦労を告白。

気合を入れて撮影に挑んだ板橋だったが「本当の16歳の方もいて、その人と並ぶとお肌のハリとかが全く違って、がっかりしました」と振り返り、会場の笑いを誘った。

また、番長の再登場の可能性を聞かれると板橋は「皆さんの声がNHKさんに届けば、出演もあるかもしれません。皆さん、番長を再び登場させてください!(笑)」と再出演を懇願した。

最後に板橋にとって「なつぞら」がどのような作品になったか問われると「ずっと小劇場で演じてきて、このまま役者を続けていけるかと考えていたときに、今回の話をいただきました。台本を読ませていただき本当に素晴らしい内容で、このドラマで少しでも注目されなかったら役者を辞めるきっかけになるのではとも考えていました。

そのくらい、自分の人生の転機なる作品だと感じています。そして、こうしてありがたいことに皆さんに愛してもらえるようになり、広瀬さん、山田さんら、素晴らしい俳優の皆さんに会えて、これからもお芝居を続けようと思えた作品になりました」と語った。

■ 第16週(7月15日[月]~20日[土]放送)のあらすじ

なつたちの漫画映画作りは佳境に入っていた。演出の坂場の度重なる描き直し指示にも負けず、新人アニメーターの神地(染谷将太)の活躍もあり、新しい漫画映画が誕生しようととしていた。

そんな中、夕見子(福地桃子)が突然、恋人の高山(須藤蓮)と一緒に北海道から上京してきた。周囲の学生たちに影響を受けた夕見子は大学を辞め、高山と一緒に新生活を東京で始めるという。

夕見子のあまりに身勝手な結婚観についていけないなつ。亜矢美(山口智子)も説得しようとするが耳を傾けようとせず、ついに電話で富士子(松嶋菜々子)に相談してしまう。

数日後、夕見子を説得しに十勝からやって来たのは、“あの男”だった。(ザテレビジョン

“番長”役で話題となった板橋駿谷