中国人自身は、中国を「治安が良い」国と自賛しており、確かに凶悪事件の発生率で見れば身に危険が及ぶ犯罪は比較的少ない方だろう。しかし、窃盗について言えば、日本とは比べ物にならないほど多い。中国メディアの今日頭条は13日、「日本の街では自転車に鍵をかけずに安心して停められる」と日本の治安の良さを紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、日本では学生のほかにも、サラリーマンや主婦などあらゆる人が自転車を「移動の道具」として日常的に利用していると紹介。メンツを気にしてわずかな距離でも自動車を使いたがる中国人には、先進国なのに自転車に乗る日本人の心境が理解できないのかもしれない。しかも、「マウンテンバイクでもロードバイクでもなく、普通のママチャリなのだ」と驚きを示している。「日常生活の道具として自転車に乗る」という考え方がむしろ新鮮のようだ。

 筆者がもう1つ驚いているのは、日本は「自転車に鍵をかけなくても大丈夫」なほど治安が良いことだ。中国ではあり得ないことで、鍵をきちんとかけていても盗まれてしまうことが多々ある。ではなぜ日本ではかぎをかけずに済むのだろうか。

 記事は、1つの理由として「すべての自転車が購入時に登録している」ので、届け出れば警察がすぐに探し出してくれることを挙げた。これは「防犯登録」のことを指しているようだ。また、「幼い時からの教育」も大きく関係していると分析。アニメ「クレヨンしんちゃん」で、落とし物を拾った子どもがすぐに警察に届けるシーンがあると紹介し、「幼稚園ですでにモラルを教えてもらっている」と驚き、感心している。 

 こうしてみると、自転車1つとっても、盗まれる心配をせずに生活できる日本は、本当の意味で治安が良い国と言えるだろう。中国が日本のような社会になるにはまだまだ遠い道のりが必要なのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本では「鍵をかけずに自転車を停められる!」 治安が良いとはこういうこと=中国