オリックス 2-6 東北楽天(16回戦)
オリックスの8勝7敗1分け
▽15日 京セラドーム大阪 観衆 26,237人

 最下位で後半戦をスタートさせたオリックス。巻き返しに向けて初戦は勝っておきたかったが、逆転負けを喫してしまった。

 オリックスは2回、楽天の予告先発だった塩見貴洋の当日登板回避により、急遽先発登板した菅原秀から、吉田正尚、モヤの連打でチャンスを掴み、安達了一の遊ゴロの間に1点先制すると、若月健矢ピッチャー強襲の内野安打でさらに1点追加する。しかし、先発の左腕、田嶋大樹の投球にいつものようなキレがなく、その直後の3回、楽天打線が爆発。銀次、ウィーラー、堀内謙伍の3連打で同点に追いつくと、4回、島内宏明タイムリーで逆転。田嶋は続く浅村栄斗の打球を2塁に悪送球してしまい、西村徳文監督はピッチャー交代を決断。

 田嶋は「初回からボール球も多く、テンポの悪いピッチングになってしまいました。早いイニングにマウンドを降りてしまい、リリーフ陣に負担をかけてしまう事もそうですし、試合を作ることができず、申し訳ないです」と自身の投球内容を振り返っている。

 試合は8回、5番手の海田智行が捕まり、痛い3失点。打線は安打を放ったものの、得点に繋ぐことが出来ず、代替先発の楽天菅原に今季初勝利を献上する形となった。

 試合後、西村監督は「(田嶋があそこまで悪いのは)初めてじゃないですか。キレもどうかなと思いましたけど、コントロールですね。それが続いているので、どこに原因があるのか?今日みたいなピッチングをするピッチャーじゃないですから」と田嶋の投球を振り返ると、打線については「(ヒット)8本全部シングルでしょ。繋いで繋いでやっていかないと。8本出てますからね。もっといろいろ指導していかなきゃいけない」と語り、課題や反省点をクリアしていく考えだ。

 首位ソフトバンクが敗れただけに、勝っておきたい試合だった。

取材・文 / どら増田
写真 / 垪和さえ

田嶋大樹