国際交流基金が2015年度に実施した「海外日本語教育機関調査」によれば、中国国内の機関で日本語を学習している人は95万人以上にのぼる。この数字には日本語の独習者は含まれていないため、何らかの形で日本語を学習している中国人は非常に多いことがわかる。

 しかし、日本語を学ぶ中国人にとって誤解しやすい単語があるようだ。中国メディアの捜狐は12日、中国人から見ると日本人が「謝ってばかり」に感じられるのは、実は中国人が「すみません」という日本語の意味を誤解しているからだと論じる記事を掲載した。

 記事は、日本語の教科書では「すみません」という言葉について、「謝罪」を意味する言葉との記載があると指摘、しかし、実際の日常生活で「すみません」という言葉には「手間を取らせるが申し訳ない」という意味で話しかける時にも使用されると説明し、これは他人への尊重を表現した言葉であり、他人に迷惑をかけるのを恐れる日本文化が関係していると論じた。

 また、日本人は「すみません」という言葉を使って感謝の気持ちを示すこともあると説明、「ありがとうございます」と直接感謝を表現することも可能だが、「私のために手間を取らせて申し訳ない」という意味の「すみません」という言葉を使う日本人は多いと紹介した。

 確かに「すみません」という日本語は謝罪の意を示す言葉であり、本来そこには感謝の意味合いは含まれていない。しかし、実際に「ありがとう」という意味合いを含めて「すいません」という言葉を口にしている日本人は特に東日本では多いのではないだろうか。

 記事は、日本人は相手の人の善意に対する感謝を表現するのではなく、相手の人に手間をとらせて申し訳ないという気持ちを表現することを重視すると論じ、日本文化は他の人に迷惑をかけるのを極度に恐れるため、「ありがとう」と言うべき時に「すいません」という言葉を使うのではないかと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本語の「すいません」は難しい! 「謝罪と感謝の2つの意味があるらしい」=中国メディア