あと1人でヒットを許したダルビッシュ、誤審で快挙を逃したガララーガ

 レイズライン・スタネク投手とライアン・ヤーブロー投手が14日(日本時間15日)の敵地オリオールズ戦で、MLB史上初の継投完全試合まであと3人で惜しくも快挙を逃した。MLB公式サイトは「9回、またはそれ以降に、ダメになった完全試合」との見出しで特集を掲載。カブスダルビッシュ有投手(当時レンジャーズ)や伝説の誤審で話題となったタイガースのアーマンド・ガララーガ投手などが紹介されている。

 記事では「これまでのメジャーリーグの歴史で、完全試合はたった23試合だが、9回またはそれ以降に打者が塁に出てしまったために、歴史に名前を刻むことが出来なかった投手たちがいる」と切り出し、9回またはそれ以降まで完全投球をしつつも快挙を逃してしまった最近の11試合を紹介している。

 ダルビッシュ完全試合チャンスが訪れたのは2013年4月2日の敵地アストロズ戦だった。メジャー2年目の初先発となった試合で9回2死まで完全投球を続けたが、9番マーウィンゴンザレスの放った打球は、無情にもダルビッシュの股の間を抜けて中前へと転がった。この年ダルビッシュは13勝9敗、防御率2.83、277奪三振の好成績を残し、サイ・ヤング賞投票2位、最多奪三振タイトルを獲得した。キャリアを代表する試合になったのは間違いないだろう。

 紹介されている11試合の中で特に印象的なものは2010年6月2日のガララーガだ。9回2死まで完全投球を続け、最後の打者ドナルドの打球は一ゴロ。一塁手ミゲル・カブレラが捕球し、ベースカバーに入ったガララーガが打者走者より先に一塁を踏んで快挙達成かと思われた。しかし、塁審のジム・ジョイス氏はセーフの判定。一塁手カブレラ、打者走者のドナルド、球場のファンのほとんどが頭を抱える光景となったが、ガララーガは抗議せず。試合後には、ミスを認めたジョイス氏がガララーガ本人に涙ながらに謝罪したのは有名だ。

 記録には残らない完全試合“未遂”だが、ファンの記憶に残る試合は多くあるようだ。

【9回、またはそれ以降に完全試合を逃した投手(最近の11試合)】

ライン・スタネックライアン・ヤーブロー(レイズ):2019年7月14日 オリオールズ

○ホルヘ・ロペスロイヤルズ):2018年9月8日 ツインズ

○リッチ・ヒル(ドジャース):2017年8月23日 パイレーツ戦

マックス・シャーザーナショナルズ):2015年6月20日 パイレーツ戦

○ユスメイロ・ペティット(ジャイアンツ):2013年9月6日 Dバックス

○ユウ・ダルビッシュレンジャーズ):2013年4月2日 アストロズ

○トラビス・ウッド(レッズ):2010年7月10日 フィリーズ

○アーマンド・ガララーガ(タイガース):2010年6月2日 インディアンス

スコット・ベイカー(ツインズ):2007年8月31日 ロイヤルズ

マイク・ムッシーナヤンキース):2001年9月2日 レッドソックス

マイク・ムッシーナオリオールズ):1997年5月30日 インディアンス戦(Full-Count編集部)

9回2アウトまでパーフェクト投球も完全試合を逃した当時レンジャーズのダルビッシュ有【写真:Getty Images】