2019年2月22日に口腔(こうくう)がんの手術を受け、3月末に退院した、タレントの堀ちえみさん。

4月には新たに食道がんが発見されたことを自身のブログで公表し、引き続き闘病生活を送っています。

堀さんはブログでがんとの闘病についてつづり、前向きな書き込みで多くの人を勇気付けています。しかし、そんな堀さんを快く思わない人もいるようです。

堀ちえみに誹謗中傷をした女性に、小倉智昭が怒り

同年6月18日、堀さんのブログにコメントを投稿していた50代の主婦が、脅迫の罪で書類送検されていたことが明らかになりました。

女性は堀さんのブログのコメント欄に、「死ね。消えろ。ウソばっかり」「バカみたい。消えろデブ」「がんなのにあちこちで叩かれていて笑えるわ」など、数か月にわたって誹謗中傷の書き込みをしていたといいます。

同年7月16日に放送された情報番組『とくダネ!』(フジテレビ系)は、女性に直接取材。誹謗中傷をした経緯について、女性はこのように述べました。

警察の人に脅迫だっていわれたから「ああ、そうなんですか?」って。

ただちょっと書き込みした…それだって何百回もしたわけじゃないんですよ。10回かそこらですよ?

すごくビックリしました。私は思わず「みなさん書いてるじゃないですか」って。「2chとかママスタ(ネット掲示板)とかに、もっとすごいこと書いてますよ」っていったんですけど。

だって私、土地勘ないですから。もう東京自体に。「殺しに行く」とか「殺すぞ」だったら、私も脅迫だっていわれても分かるんですけど、「死ね」でも脅迫になるんですねって感じで。

とくダネ! ーより引用

カメラに向かって、女性は「あの程度でも脅迫になるなんて」と、驚きや不満をあらわにしました。

最初は好意的にブログを見ていたものの、ネットの掲示板を見ているうちに「堀さんはウソをついているのでは?」と思うようになったという女性。

次第に女性は堀さんに対して怒りの感情を覚えるようになり、誹謗中傷がエスカレートしてしまったといいます。

女性のコメントを聞き、MCの小倉智昭さんは真剣な表情でこういいました。

全然悪びれてないんだね。「そんなのは当たり前だ」っていうふうに思い込みがあるんでしょうが…。

ただインターネットの世界だって、相手に対してこういうような言葉を吐いたら、それはもう傷付きますからね。

特に堀ちえみさんの場合は、自分の病気のこと、それから手術のスケジュールに関して、すべて表に出してたじゃないですか。

だから、彼女が悩みぬいてる恐怖感だとか、全部伝わってきてたんで。そういう状況の人に「死ね」「死ねばよかったのに」って、これはないでしょう。

とくダネ! ーより引用

自身も誹謗中傷を常日頃ネットで受けているという、小倉さん。

手術の報告をした堀さんのブログ記事へ「死ねばよかったのに」とコメントを送った女性に、怒りをあらわにしました。

番組放送後、ネットでは小倉さんの意見に共感する声が多数上がりました。

・ほかの芸能人も、誹謗中傷を受けたら積極的に被害届を出していいと思う。

・闘病している人に「死ね」はあまりにもひどすぎる。堀さんのブログを読めば苦しみが伝わるのに。

・ネットは誹謗中傷が多いから、小倉さんがいうように「当たり前」と勘違いしてしまう人がいるんでしょうね。

・インターネットは相手の顔が見えないから、過激な言葉を使う人が多いんだろうか…。

「これくらい、みんなやってる」という軽い気持ちで誹謗中傷をネットに書き込んでいる人は、悲しいことに少なくないかもしれません。

モニターの向こう側には人がいることを忘れずにいたいものです。


[文・構成/grape編集部]

出典
とくダネ!堀ちえみオフィシャルブログ