連続テレビ小説なつぞら」(NHK総合ほか)で柴田夕見子を演じている福地桃子。彼女に緊急インタビューを敢行した。

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福地桃子「あらためて、“朝ドラ”を応援してくださっている方の多さを実感しました。それと同時に、私自身の人柄を、夕見子の印象と重ねて思ってくださっている方もいるみたいで(笑)。直接お会いしたとき、役とのギャップに驚かれたこともありました」

――対照的なキャラである夕見子を演じるのに悩んだことも…。

福地「正直、どうやって役に近づこうかというのはすごく考えました。台本を読んでいると、どうしてこういう伝え方をするのだろうか?と思うこともあって…。ただ撮影を進めていくうちに、夕見子のセリフも含めて柴田家なんだと感じました。不器用な伝え方も家族の中だと愛に変わる。夕見子の強くて優しい部分に気付いてからは、夕見子の魅力を表現したいと強く思いました」

――第16週(~7/20土曜)からは、そんな夕見子が東京にやってくる。

福地「彼女の人生において転機となる出来事が起きます。自分のために寄り添ってくれる人の存在に、涙があふれてきました。これを経て、さらに強い女性になっていきますよ」

――長い時間をかけて一人の人生を演じることも“朝ドラ”の魅力のひとつ。

「子供だった夕見子も確実に大人へと成長しています。真っすぐ過ぎて目の前ことさえもよく見えない時期は誰にでもあると思うのですが、第16週は夕見子にとってもちょうどそういう時期なのかもしれません。若さ特有の真っ直ぐさを表現したいなと思いました。彼女のように自分の意志を実行に移すことは、悪いことではないと思います。彼女の姿をみて、行動する勇気や挑戦するきっかけになれば。こんなに長い時間をかけて一つの役をていねいに演じるのは本当に貴重で濃密です。ステキな作品に巡り会えたことを無駄にしてはいけないなという思いが増しています。この期間に色んなことを吸収し、いずれは違う現場でそれを披露できれば。今は自分にとって入り口でしかないと思うので。なつぞらの現場で学んだことを確実に、次の一歩へとして繋げていきたいです。」

――“家族”も大きなテーマの本作。福地にとって家族はどういう存在?

福地「柴田家の中で感じたのは、そこに血のつながりなんて関係ないということ。家族にはいろんな形があることを知ることができました。私は5人きょうだいの一番下。いろいろなことに興味を持つきっかけはいつもきょうだいでした。私も家族の存在を大事にしたいです!」(ザテレビジョン・取材・文=玉置晴子)

「なつぞら」でで柴田夕見子を演じる福地桃子