オーバーエイジ枠での東京五輪出場を目指し、欧州でのキャリア続行を目指すプランか

 元日本代表MF本田圭佑は、現在古巣のオランダ1部VVVフェンロのトレーニングに参加しながら、新シーズンに向けて欧州で所属チームを探している。オランダ紙「リンブルフ」は、本田がイングランドスペインへの移籍を希望していると話したことを報じた。

 本田は2008年に名古屋グランパスからVVVへ移籍したのが欧州でのキャリアのスタートだった。約2年間のプレーでは2部降格と2部優勝を経験し、900万ユーロ(約11億円)の移籍金を残してロシア1部CSKAモスクワへ移籍した。プレーで残したインパクト、クラブ財政に与えた影響からも、地元では本田をクラブの英雄として捉えている。

 リスペクトを受けるクラブでの練習参加だが、記事では本田が「自国での五輪のために、彼はイングランドスペインへ行くことを希望している」と話したと報じている。1年後に控える東京五輪でのオーバーエイジ枠を目指すことを明言してきたが、今回の欧州でのプレー希望はその目標につながるものとして捉えているようだ。

 A代表と東京五輪代表を兼任する森保一監督は、6月のコパ・アメリカ南米選手権)に東京五輪世代を中心としたチームで臨んだ。その中ではMF中島翔哉、MF柴崎岳、GK川島永嗣といった選手たちがオーバーエイジに該当する。一方で、中島はポルトガル1部ポルト、柴崎はスペイン2部デポルティボへの移籍が決まり、五輪への出場には所属クラブとの交渉が求められる。もっとも、それは東京五輪世代も同様のことが言える。

 果たして、本田は再び欧州にキャリアの場を移すことで、目標とする五輪代表の座を勝ち取ることができるのか。古巣VVVで新シーズンに向けた始動となった33歳のレフティーにとっては、勝負の1年になりそうだ。(Football ZONE web編集部)

去就に注目が集まるMF本田圭佑【写真:Getty Images】