「淬·煉―台湾コンテンポラリー・アート展」は今日(5日)台北駐日経済文化代表処台湾文化センターで開幕し、横浜市民ギャラリーの松井美鈴館長、東京都庭園美術館の樋田豊次郎館長をはじめ、日本の美術界から50人あまりのゲストが出席しました。

この展示は駐日代表処台湾文化センターと横浜市民ギャラリーの共催で、国立台湾美術館アートバンクの企画によるものです。来年に迫った東京五輪を念頭に、身体、運動、エクリチュール、生命を題材に、18名の台湾人作家による計29点の作品が、二つの会場をまたいで展示されます。展示は主に芸術家の制作過程における肉体労働のたゆみない反復に現れる精神と意志を示し、芸術制作が心身の限りない鍛練の果てに精錬されることを語るものです。

駐日代表処の張仁久副代表は開幕式に際し、これが新たな境地を開拓する展示だと話しました。まもなく迎える東京五輪に合わせ、アートとスポーツの精神の結合をテーマに、アーティストとアスリートがいずれもこの上ない精神力と忍耐により、修練の過程で孤独に耐えた後に、精錬された成果に至ることを示すものです。今回の展示を通し、日本の各界の友人が台湾のコンテンポラリー・アートについてより理解を深め、日台の芸術文化交流を促進することが期待されます。

横浜市民ギャラリーの松井美鈴館長は次のように述べました。横浜市は「創造都市」として、積極的に文化芸術の創造性で都市に新たな魅力を加えようとしており、2005年からは、台北市政府とアーティストを派遣しあう交流プログラムを実施しています。また、横浜には120年以上の歴史を有する中華学校があり、入学者数は400人近くに上るほか、東アジア最大の中華街には年間2000万人が訪れ、横浜と台湾の交流が頻繁であることがわかります。今回は横浜市民ギャラリーと台湾文化センターが共同で展示を行い、双方の交流をいっそう豊かにしています。

開幕式の後、長栄大学美術学部の洪韵婷助教授による作品解説があり、また参加アーティストの曾雍寗、陳萬仁両氏が中之条ビエンナーレ総合ディレクターの山重徹夫氏と「美術制作における身体性」をテーマにトークを行いました。台湾文化センターでの展示は7月5日から9月13日まで。

この展示は横浜市民ギャラリーでは7月31日から8月11日まで開催されます。8月1日には第二回のトークイベントが予定されており、「Strength-表現する身体」をテーマに、国立台北芸術大学の王俊傑教授のモデレーターにより、黄金町エリアマネジメントセンター山野真悟事務局長と参加アーティストの謝鴻均、許馨文氏が語り合います。

ゲストの集合写真(左からアーティスト陳萬仁氏、洪韵婷キュレーター代表、横浜市民ギャラリー橫田佳子エデュケーター、松井美鈴館長、駐日代表処張仁久副代表、台灣文化中心王淑芳主任、アーティスト曾雍寗氏、中之条ビエンナーレ山重徹夫総合ディレクター)

キュレーター代表、長栄大学美術学科洪韵婷助理教授による作品解説の様子

配信元企業:台北駐日経済文化代表処台湾文化センター

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