国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟の運用を行う有人宇宙システム株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:古藤俊一、以下JAMSS/ジャムス)は、筋力が低下した方でも使えるコンパクトなリハビリ機器『ぷるそら』を2019年8月1日に発売します。

宇宙飛行士のトレーニングノウハウをもつJAMSSが、宇宙ステーションの微小重力下の環境と病室のベッド上で横たわる状態に、抗重力筋が働かなくなるという類似点があることから着想し、介護施設やリハビリテーションの現場の意見を反映して開発したものが『ぷるそら』です。リハビリ機器2台と運動プログラムを組み合わせた商品構成(機器2台、運動DVD1枚、運動一覧ポスター2枚)で、希望小売価格は1セット 49,800円(税抜き)です。

『ぷるそら』の名称は「引く」の pull と宇宙の「宙(そら)」を意味しています。

【ぷるそらの特長】

1.初動から負荷が発生、ねらった負荷での運動が容易にできる
初動から負荷が発生し、その後の張力変化がなだらかなため、ねらった負荷で運動することが容易です。関節可動域が限られた方、寝たきりの方も適切に運動することが可能です。
2.小型軽量でシンプル、すぐに張力を変更できる
小型でスペースを取らず、約400gと軽量。訪問リハビリ時の持ち運びも負担になりません。側面のダイヤルで、張力負荷を1kgから3kgまで、簡単に変えられます。
3.60分の運動ビデオと、ポイントをおさえた動作解説
宇宙飛行士トレーナーが、今までの経験を基に開発した、からだの機能を維持・向上させる運動プログラムがDVDに収録されており、これを見ながら簡単に指導できます。代表的な17種の運動を掲載した運動ポスターがセットになっており、指導者向け解説動画もウェブサイトでご覧いただくことができます。
手すりなどに機器を固定し、グリップを握って引っ張ることで筋力やバランス能力の回復を促します。

【ぷるそらの開発】
 JAMSSは、宇宙航空研究開発機構JAXA)のもと、日本人宇宙飛行士の健康管理業務を担っており、宇宙滞在によって生じる急激な筋肉やバランス能力の低下等を抑制するため、宇宙滞在前から帰還後までの様々な運動プログラムを開発し、指導しています。
 国際宇宙ステーションでは、重力がほとんどない環境のため、姿勢を維持するために働く抗重力筋などの筋力や骨密度、さらにはバランス感覚が低下します。これらは、寝たきりの状態と類似点が多いため、当社のノウハウが地上でのリハビリに活用できると思いつきました。4年前から開発に取り組み、プロトタイプ製作から最終製品化に至る過程で、介護施設やリハビリテーションの現場から多数のフィードバックをいただき、製品開発に反映してまいりました。

なお、本年8月6~7日に行われる第1回 CareTEX名古屋、および10月9~11日のCareTEX関西において 『ぷるそら』の展示を行いますので、ご来場の皆様には実機をご体験いただけます。

【JAMSSについて】
 国際宇宙ステーション(ISS)は、高度400kmを周回している宇宙施設であり、常時宇宙飛行士が滞在して、様々な実験を行っています。
 JAMSSは、ISSの一部である日本実験棟「きぼう」の地上管制業務や、「きぼう」で働く宇宙飛行士の訓練や健康管理など、「きぼう」の運用に関わる業務に携わっています。
 今後、宇宙利用が益々増大していく時代の中で、宇宙利用は国家プロジェクトだけではなく、民間企業も利用するフィールドになりつつあります。
 JAMSSは設立以来、安全性を最優先に培ってきた有人宇宙技術をさまざまな分野に提供し、宇宙利用ビジネスの最前線でチャレンジしています。
<主な展開事業>

・運用・利用事業: 国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟の運用や技術評価、宇宙実験のトータルサポート
・安全・開発保証事業: 国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟や人工衛星ロケット等の安全・信頼性評価
・衛星利用事業: 宇宙機の開発・利用・運用のトータルサポート
・その他:宇宙技術を活かした民間サービス(教育訓練、システム安全独立検証、営農支援)、次期有人宇宙探査
[社名] 有人宇宙システム株式会社 (JAMSS、呼称:ジャムス)
[代表者] 代表取締役社長 古藤 俊一
[所在地] 本社 東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル8F
[設立]  1990年5月14日
[URL]  https://www.jamss.co.jp/

配信元企業:有人宇宙システム株式会社

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