3連休となった7月13日(土)からの週末。土日2日間の映画動員ランキングでは、5週連続1位の『アラジン』の牙城を崩して、新作2本がトップ2入りを果たした。

【写真を見る】ウッディやバズらおなじみのキャラクターのほか、新キャラのフォーキーも登場!(『トイ・ストーリー4』)

■ 『トイ4』の高い期待値を超える出来栄えに絶賛の声相次ぐ!

動員103万1000人、興収13億7700万円の圧倒的な強さで初登場1位に輝いたのが『トイ・ストーリー4』。公開初日からの3日間では、動員127万人、興収17億686万円をあげ、最終興収255億円の『アナと雪の女王(13)のオープニング記録を塗り替える、洋画アニメーション歴代1位の記録となっている。

完璧なエンディングと言われた『トイ・ストーリー3』(10)のまさかの続編ということもあり、ファンの期待値も高い本作だったが、SNS上には「前作を超えるなんて…ハードル高すぎと思っていたけど、終始涙が止まらず、最高傑作だと思う」、「前作のこれ以上ないと思わせる最高値の更なる最高値を見せてくれた」など、その出来栄えを絶賛する声が相次いでいる。

また、本作のムビチケ前売券(オンライン)の販売枚数が6万5642枚を超えており、こちらでも販売枚数で歴代1位を獲得!『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)の3万5989枚を大幅に超える記録なだけに、まだまだ動員数を伸ばす余地があり、『アラジン』のV5を超えるかどうかにも期待がかかる。

■ 21年前に第1作を観た大人も感動する!『ミュウツーの逆襲

続く2位には、同じく初登場の『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』がランクインし、土日2日間で動員45万4000人、興収5億5300万円をあげている。ポケモン映画シリーズ第1作『劇場版 ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』(98)を21年ぶりにフル3DCGで制作した作品で、人工的に作られたポケモンミュウツーが自身の存在理由について苦悩するという深いテーマや、小林幸子による主題歌「風といっしょに」がいまなお大勢の支持を集める名作だ。

第1作に続いて、ミュウツーの声を市村正親、「風といっしょに」を小林幸子が今回は中川翔子とのデュエットで歌うなど、当時からのファンを喜ばせている。また、ナレーションに昨年死去した声優・石塚運昇の音声が使われており、「冒頭の運昇さんのナレーションで泣いてしまった」、「石塚さんのナレーション、不意打ちすぎてめっちゃうるっときた」という声がSNS上にも見受けられるなど、ファンを泣かせるポイントも満載だ。

ファミリー層が多い作品で、「初めて観た映画が10歳時の『ミュウツーの逆襲』で、ピカチュウの“ピカピ…”ですごく泣いていたのを覚えてるけど、21年後息子を連れて同じ場面で泣くという―」、「子どもの時にオリジナルを観た自分が、今度は子どもたちと観ているのは感慨深いものがあった」などの声もSNSに上がっている。21年前に第1作を観たかつての子どもたちが、今度は自身の子ども連れて鑑賞するという、時を超えた感動を味わう人も多いようだ。

今週末の公開作品では、『君の名は。』(16)の大ヒットも記憶に新しい、新海誠監督の最新作『天気の子』がいよいよ公開。そのほか、名作ホラーを現代風にアレンジした『チャイルド・プレイ』や、本年度の米アカデミー賞外国語映画賞などにノミネートされたレバノンの秀作『存在のない子供たち』も控えている。ランキングの行方にも注目だ!(Movie Walker・文/トライワークス)

人気シリーズの第4弾『トイ・ストーリー4』が初登場1位に!