ウェストハムは17日、フランクフルトからフランス人FWセバスティアン・アラー(25)を完全移籍で獲得したことを発表した。契約期間は2024年6月30日までの5年となり、1年間の契約延長オプションが付随している。

ウェストハムは具体的な金額に関して伏せているものの、アラー獲得にクラブ史上最高額の移籍金を支払ったと伝えている。

なお、イギリススカイ・スポーツ』は今回の移籍金に関して、昨夏ブラジル代表MFフェリペ・アンデルソンを獲得した際に支払ったとされる4200万ポンド(約56億4000万円)を300万ポンド上回る、4500万ポンド(約60億5000万円)と推定している。

クラブ史上最高額での加入という大きな期待を背負う新エースストライカー候補は新天地での意気込みを語っている。

「本当に気分がいいんだ。ここに来ることは自分にとって本当に良いチャンスだと思っているんだ」

「それ(クラブ史上最高額での加入)は多くの意味を持っている。そのうちの1つはクラブが長年僕を欲しがってくれていたという証明になると思う。個人的にクラブが自分とサインしたいという熱意を感じていたんだ。同時にここが野心的なクラブであり、良いクラブで素晴らしい街と素晴らしいファンを持っているということもね」

「クラブが僕に示した信頼に応えるためにいつでも全力を尽くすことを約束したい。毎日、毎試合すべてを捧げることを誓うよ」

母国の名門オセールでキャリアをスタートしたアラーは、オランダのユトレヒトでの活躍を経て2017年にフランクフルトに加入。昨シーズン、主力としてDFBポカール制覇に貢献すると、今シーズンはシーズン終盤に数試合の離脱を強いられながらも公式戦41試合で20ゴール12アシストの数字を残した。

190cmの長身に加え、フィジカルだけに頼らない懐の深いボールキープ、ポストワークに優れるターゲットマンは、ここ数年フィニッシュの局面でも精度、落ち着き共に向上中でレ・ブルー入りも期待される好タレントだ。

なお、アラーは現在中国ツアー参戦中のチームには帯同せず、このままロンドンで調整を続ける。

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