日本が4日から韓国に対して行っているフッ化水素など半導体材料3品目に対する輸出規制の厳格化について、韓国では反発の声が強まっている。輸出規制の変更の対象はあくまでも韓国が対象だが、なぜか北朝鮮までが日本を批判しているという。

 中国メディアの上観新聞はこのほど、日本の韓国に対する規制について、「日本への怒りという点で、朝鮮半島は統一した」と伝える記事を掲載した。

 記事は、緊張が続く日韓関係について、北朝鮮朝鮮労働党中央委員会の機関紙である「労働新聞」が「輸出規制措置が示す凶悪なたくらみ」という見出しで日本の措置に対する批判を展開し、日本の規制に対して「許されざる政治的挑発」と批判したことを紹介した。

 続けて、同紙は今回の日本の行動について「韓国に対する経済的な圧力を強め、過去の行為に対する謝罪および賠償責任を回避すると同時に、暗に韓国の政治を握ろうとするよこしまな思惑がある」と主張し、「安倍政権は貿易戦争で用いられる手段をもって、韓国を標的としている」と主張したことを伝えた。

 さらに、同紙が「日本の対応は明らかに朝鮮民族に対する政治的挑発」であると反発したことを紹介しつつ、韓国の一部メディアも日本について「朝鮮民族の1000年にわたる宿敵」と報じたことを紹介。北朝鮮と韓国の報道や批判の内容が奇しくも一致したことについて、記事は「今回の日本の規制強化に対し、朝鮮半島は統一して批判を展開している」と伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本による韓国への輸出規制に、なぜか北も反発「朝鮮半島が統一して日本を批判」=中国