ベイスターズは本拠地横浜スタジアムで迎えた、オールスター明けのカープ戦を2勝1敗で勝ち越し、2位キープに成功した。

 初戦は先発の井納翔一の乱調で落としてしまったが、2戦目は球団のルーキー記録6連勝のかかる上茶谷大河が先発し、決して調子は良くなかったものの、5回を3失点(自責は2)でまとめると、打線が奮起。ネフタリ・ソト宮崎敏郎の2ランや、ホセ・ロペスタイムリーなどで勝利(勝利投手は三嶋一輝)。勝ち越しをかけた第3戦に臨んだ。

 先発の濱口遥大は初回から不安定で、いきなり押し出しフォアボールで先取点を許してしまう。スタンドには、昨年7月1日、この日と同じカープ戦で濱口が、プロ野球ワースト・タイ記録となる“4者連続押し出しフォアボール”を与えた悪夢を心配するファンが見られたが、そこから立ち直り、6回1/3を初回の1失点のみ、3被安打、6奪三振、5与四球と、いかにも“濱ちゃんらしい”ピッチングで今季4勝目を挙げた。

 実は濱口、本拠地の横浜スタジアムで7連敗中。神奈川大学在籍時も度々好投し、ルーキーイヤーも8戦無敗・5連勝だったが、昨年から突然不調となってしまった。本人も気にかけていたらしく、ヒーローインタビューでも「ここに立つのは2017年以来。すごく嬉しいです」と笑顔で答えた。さらに、7月のベイスターズ先発で初めてとなるクオリティスタートを記録。チームにとっても本人にとっても大きな1勝となった。

 また、この日に17セーブ目を挙げた、抑えの切り札・山崎康晃は、史上最年少、5年目の達成では最速タイとなる150セーブマーク。お立ち台でも「仲間に感謝します」と口にする好感度抜群の”小さな大魔神”。昨年4月10日には日本人最速の100セーブを挙げた右腕に、これまで14人しか達成していない新たな勲章が加わった。

 6月は好調で、じわじわと借金を返済し、順位を上げてきたベイスターズ。しかし、オールスター前のジャイアンツスワローズ戦で連続負け越し、後半戦の最初の試合をも落としたことで若干嫌な感じもあっただけに、この連勝は大きい。現在2位とはいえ、5位まで2.5ゲーム差の大混戦の様相を見せているセ・リーグ。次戦のドラゴンズ戦もしっかり戦い、独走態勢のジャイアンツに待ったをかけたい。

写真・取材・文 / 萩原孝弘

山崎康晃