ラツィオのミリンコビッチ=サビッチ獲得に動く マンUと争奪戦に?

 フランス1部パリ・サンジェルマンPSG)は、古巣バルセロナへの移籍が取り沙汰されているブラジル代表FWネイマール放出時の穴埋めとして、ラツィオセルビア代表MFセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチの獲得を目論んでいるという。しかし、イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」は、ラツィオが安売りする意図が全くないことを報じている。

 ネイマールの移籍に関しては、新シーズンからPSGのスポーツ・ディレクターに復帰した元ブラジル代表レオナルド氏が「複雑な状況」とスペイン紙「ムンド・デポルティーボ」に話したように、簡単な状況ではないようだ。一方で、移籍が成立した場合に備えての動きもあるという。

 それが、ミリンコビッチ=サビッチの獲得にあるとしている。近年、評価を高めているセルビア代表MFは昨季にもビッグクラブへの移籍話があったが、結局は成立しなかった。

 PSGはミリンコビッチ=サビッチ獲得の打診をラツィオに行ったという。しかし、ラツィオクラウディオ・ロティート会長は1億ユーロ(約120億円)を下回る金額での譲渡は行わないと宣言していると報じた。

 また、ミリンコビッチ=サビッチ獲得にはマンチェスター・ユナイテッドと競合する可能性も高いという。レポートでは8000万ユーロ(約96億円)を超えるオファーであれば聞く耳を持つだろうとされているが、決して安売りには応じないのが方針のようだ。

 24歳の若さということもありビッグクラブの注目が集まるセルビア代表MFは、今夏の移籍市場でのステップアップがあるのか。ネイマールの情勢次第ではPSGが高額オファーに打って出る可能性は否定できないといえそうだ。(Football ZONE web編集部)

PSGはネイマール(左)放出時の穴埋めとして、ラツィオのサビッチ獲得を目論んでいるという【写真:AP Getty Images】