日本には優れた農業機械メーカーが複数存在し、農業の生産性向上に一役買っている。また、中国に進出し、中国の農家から大きな信頼を獲得している日本メーカーもあるが、中国メディアの今日頭条は16日、耕作地が狭く、分散している日本において小型の農業機械が農業の生産性を大幅に向上させていると伝えつつ、中国は日本に学ぶべきであると論じる記事を掲載した。

 記事は、日本には農薬散布から土地の耕起、さらには、播種、収穫、洗浄、そして、梱包にいたるまであらゆる種類の農業機械が存在し、広く普及していることを紹介。たとえば大根の収穫は人間が行ったのでは非常に時間がかかるうえに労力も莫大だと指摘する一方、日本の農業機械で行われている収穫では「大根が地中からスルスルと抜けてきて、見ているだけでも壮観なほど」だと指摘。そして、収穫した大根は機械で葉が除去され、洗浄まで行われると伝えた。

 続けて、日本では農業機械の導入について、政府からの補助のほか、同じ作物を生産する近隣の農家が共同で導入するなどして効率化を図っていると紹介。中国は世界有数の農業大国ではあるものの、貧しい農村部ではいまだに馬や牛をつかった原始的な農業が行われているほか、日本と同じように農業従事者の高齢化が問題となっていることを強調し、中国の農業は日本を参考とし、農業機械を普及させる取り組みを加速させるべきだと伝えた。

 記事には中国人ネットユーザーから多くのコメントが寄せられており、最も多くの支持を得ていたのは「中国の農業が日本に学ぶべきは機械化よりも、安全な農作物を作る農業だ」というコメントだった。中国では農業の生産性を高めるために農薬を大量に使用するケースが多く見られ、消費者は野菜を調理する前に専用の洗剤で洗ってから食べているのが現状であり、確かに中国の農業はまず消費者が安心して口にできる農作物を生産することから始めるべきかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

農業の機械化を実現した日本に学べ! 中国ネット「学ぶべきは機械化より安全性」=中国