歌手で俳優の山崎まさよしが泥棒役で主演を務める映画『影踏み』より、主人公の泥棒(ノビ師)・真壁修一役の山崎と、修一の相棒で弟の啓二役を演じる北村匠海との共演カットを含む場面写真6点が解禁された。

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 本作は、『64 ロクヨン』『クライマーズ・ハイ』などで知られる作家・横山秀夫の同名小説を映画化。深夜に忍び込んで泥棒を働く「ノビ師」の真壁修一(山崎)が、15年前に無理心中で亡くなった双子の弟・啓二とのゆがんだ関係、幼なじみの刑事の変死、幼なじみのヒロイン・久子のストーカー被害など、次々と降りかかる難題に立ち向かいながら恋と盗っ人稼業のはざまで揺れ動く犯罪ミステリーだ。山崎にとっては『8月のクリスマス』(2005)以来約14年ぶりの長編映画主演、篠原哲雄監督とは『月とキャベツ』(1996)以来約22年ぶりのタッグとなる。

 深夜に人のいる住宅に侵入し盗みを働く「ノビ師」と言われる泥棒の中でも、真壁修一(山崎)は一線を画すすご腕。証拠も残さず決して口を割らないしたたかさから、いつしか警察からは「ノビカベ」とあだ名された。ある夜、修一は侵入した稲村邸の寝室で、夫の寝ている側に火を放とうとする妻・葉子(中村ゆり)の姿を目撃する。とっさの行動で止めに入ったが、その直後、修一は逮捕される。2年後、刑期を終えた修一を迎えてくれたのは、弟・啓二(北村)と恋人の久子(尾野真千子)だけ。ただ、修一の頭にはこの2年ずっと気がかりなことがあった。なぜ、あの日の侵入がばれていたのか、なぜ自分だけが逮捕されたのか。そして、あの時夫を殺害しようとしていた妻・葉子の行方は…。

 解禁された場面写真には、修一と恋仲の関係にある久子役を演じた尾野、その久子に思いを寄せる謎の男・久能を演じる滝藤賢一、一癖も二癖もありそうなバッタ屋・大室誠役の中尾明慶、そして神妙な顔をして黒板の前で教壇に立つ大竹しのぶといった名優たちも登場。さらに修一と啓二が自転車二人乗りするノスタルジックな1枚や、闇を一身にまといながら歩く修一の1カットは、本作品に一貫して漂うアンダーグラウンドな世界観を象徴しており、登場人物それぞれの謎に包まれたキャラクター性と本作の展開への期待を高めている。

 映画『影踏み』は11月に全国公開。

映画『影踏み』メインカット(C)2019 「影踏み」製作委員会