『スウィングガールズ』(04)の矢口史靖監督によるミュージカルコメディ『ダンスウィズミー』(8月16日公開)のジャパンプレミアが、7月18日に新宿ピカデリーで開催され、三吉彩花、やしろ優、chay、三浦貴大・ムロツヨシ、宝田明、矢口史靖監督が登壇。主演の三吉は「すべて大変だったような気がします」と、撮影の苦労とともに本作に懸けた想いを口にした。

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まず、本作に関わった催眠術師の十文字玄斎が登場し催眠術パフォーマンスを披露。劇中でも流れる山本リンダの「狙いうち」に合わせ、ダンサーによるフラッシュモブの演出が。続いて三吉たちも踊りながら登場し、会場のボルテージは一気にアップ!まさにミュージカル映画にふさわしい幕開けとなった。

500人もの中からオーディションで主人公の鈴木静役に選ばれた三吉は、ダンスや歌などを2か月前から猛特訓したそうだが「スキルが全然追いついてないんじゃないかと毎日葛藤してました」と告白。「でも、こうして映画が完成し、海外などでいろんな方に評価してもらって、少しずつプレッシャーなどが自信に変わっていっているというのも実感しています」と安堵の表情を見せた。

静の相棒となっていく斉藤千絵という大役を、同じくオーディションで射止めたやしろ優。矢口監督から「スター・ウォーズ」のC-3POR2-D2をイメージしてキャスティングしたと聞き、三吉と顔を見合わせ、「そんなに凸凹してます?」とツッコミを入れて笑いを取った。

「構想を始め16年、ずっとずっと作りたかった映画です」と語った矢口監督。本作は日本公開に先立って上映された第22回上海国際映画祭で観客賞、第8回トロント映画祭で特別監督賞を受賞し、海外でいち早く高い評価を受けてきた。矢口監督は、現地での反響について「普段からミュージカルを見慣れている人たちに観てもらいましたが、劇場が壊れるかというくらいの笑い声が起きるんです」とうれしそうに手応えを語った。(Movie Walker・取材・文/山崎 伸子)

『ダンスウィズミー』の主演を務めたプレッシャーを語る三吉彩花