ベッドをご提案する際に相談されることが多いのが、「ひとつの寝室に夫婦2人用のベッドを置きたい」というケースです。
その中でも「ダブルベッドを検討しているんですが、どうでしょうか?」という質問をよくされます。

「1人用=シングル」ということをご存知の方は多いかと思います。
“ダブル”と聞くとなんとなく「1人分×2=ちょうど2人分」と捉えている方が多いようです。
言葉のニュアンスでベッドのサイズをイメージしがちですが、実はこれが違うんです。

ここでは、自分に合ったベッド選びができるよう、ベッドのサイズ選びについて解説します。

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押さえておきたい、ベッドの規格

ダブルベッド

petrovisual / PIXTA(ピクスタ)

ベッドのサイズは、基本的に「マットレスのサイズ+α(ヘッドボードの厚みなど)」になります。
つまりマットレスのサイズが分かれば、大まかなベッドのサイズを知ることができます。

また、マットレスのサイズはソファやテーブルと違って、横幅のサイズの規格がほぼ決まっています。(メーカーによって多少前後することがあります。)

マットレスサイズ規格

この表のように分類されますが、「シングルが約100cm、ひとつ上のサイズになるにつれて幅が20cm程度大きいくらい」という程度に把握しておけば大丈夫です。

そして人が快適に睡眠をとるために必要な寸法もある程度決まっており、肩幅+30cm程度あれば寝返りをしても安眠できると考えられています。

上記を考慮した男性の場合は90cm、女性の場合は80cm程度が平均的な必要寸法になります。

「ダブルサイズ」の横幅は何センチ?

では、先ほどの表でダブルサイズを見てみましょう。

マットレスダブルサイズ規格

幅は140cmです。つまり、シングル(約100cm)に加えて40cmしか広くなっていないのです。

平均的な体格の夫婦が一緒に使うためには、90cm+80cm=170cmの幅が必要になります。

それよりも30cm小さいダブルベッド(幅140cm)では、「寝返りをうつと相手にぶつかる」「毛布が引っ張られて気になる」ということが想定されます。
ということは、ダブルベッドでは、夫婦2人で寝るのには狭いことになります。

「ダブルサイズ」は2人用…、毎日となるとちょっと辛い?

では、ダブルサイズは何人用に作られているのでしょか?

大まかな分類としては一般的に、セミシングル〜セミダブルまでが1人用、ダブル以上が2人用とされています。

ビジネスホテルなどでお部屋を探すと、2人用のプランでダブルベッドのお部屋が出てくるのはこのためです。
もちろん、2人で使うとしても「狭すぎて眠れない!」というほど狭く感じることはないかもしれません。しかし毎日使うとなると、ストレスを感じる可能性が高くなってきます。

ひとつ上のクイーンはどうでしょう。幅160cmであれば余裕はありそうです。ですが、平均的な体格の夫婦が一緒に使うためには170cmの幅が必要なので、計算上はまだ10cm程度足りませんが、ひとまず安心できるサイズと言えるでしょう。

そして、市販されているマットレスで一番大きな規格であるキングの幅は180cmです。さすがにこのサイズになると、2人でも十分ゆったり使えます。見栄えも迫力があり、海外の映画やドラマの寝室シーンでよく使われているサイズでもあります。

ということは、夫婦2人用のベッドはクイーンorキングから選ぶのが正解なのでしょうか?

続きは次回詳しくお伝えします。

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