17日のトレーニングは一般公開、クラブ公式YouTubeチャンネルがフル映像公開

 日本代表MF久保建英は今夏にレアル・マドリードへ加入後、カナダのモントリオールで行われているプレシーズンキャンプで随所に存在感を放っている。17日のトレーニングではファンをスタジアムに入れて完全公開となったなか、ジネディーヌ・ジダン監督が見守る目の前で久保が天を仰ぐシーンが見られた。クラブ公式YouTubeチャンネルが、その瞬間を収録した映像を公開している。

 北米遠征には、リーダー格のスペイン代表DFセルヒオ・ラモス、2018年にバロンドールを獲得したクロアチア代表MFルカ・モドリッチ、ブラジル代表DFマルセロ、ドイツ代表MFトニ・クロースら主力クラスが参加。外国籍選手枠の関係上、フベニールA(U-19)登録となった久保も帯同し、卓越したスキルを連日見せつけている。

 初日のミニゲームでは、華麗な反転から元フランス代表FWカリム・ベンゼマのゴールをアシスト。14日にはコスタリカ代表GKケイラー・ナバスを足裏フェイントで翻弄してゴールを決めたかと思えば、対面した相手を軽やかなまたぎフェイントで抜き去り、守護神ナバスの足元を射抜く左足アウトサイドキックでゴールを陥れている。

 海外メディアがこぞって取り上げるなど久保の注目度はうなぎ登りだが、米MLSメジャーリーグサッカー)モントリオール・インパクトの本拠地「スタッド・サプト・スタジアム」で一般公開となった17日のトレーニングで、久保が悔しさを露わにする一幕があった。

ベイルが放ったシュートのこぼれ球に反応 久保の決定機を物語るようにスロー映像も

 ミニコートでのパス回しから、ゲーム形式に移行したなか、久保はウェールズ代表FWギャレス・ベイル、新加入のベルギー代表MFエデン・アザールらと同じグループでプレー。右サイドから切れ込んだベイルが左足を振り抜き、強烈なミドルシュートを放つと、GKはキャッチできずに堪らずはじいた。そのこぼれ球にいち早く反応した久保は、フリーの状態でシュートを放つもコースが甘く、GKの正面に飛んだ一撃は跳ね返されている。

 絶好のチャンスを逃した久保は、その直後に顔を上に向けて、天を仰ぐような仕草を見せており、クラブ公式YouTubeチャンネルではその一部始終を捉えた映像を投稿。決定機を物語るようにスロー映像も差し込まれている。

 この日の久保はゴールを決められず、放ったシュートが相手にあたり、そのままジダン監督を直撃するハプニングも起きた。現地時間20日(日本時間21日)にバイエルン・ミュンヘンとのプレシーズンマッチを迎えるなか、18歳の日本人アタッカーは出場チャンスを得るべくアピールを続けている。(Football ZONE web編集部)

レアル・マドリードの日本代表MF久保建英【写真:Getty Images】