福澤徹三の同名小説を原作に、ムロツヨシ古田新太がW主演を務める「ドラマ24『Iターン』」(毎週金曜夜0:12-0:52ほか、テレビ東京系ほか)が放送中。

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同ドラマは、中年広告マン・狛江(ムロ)が貧弱支店に左遷されたり、ヤクザの岩切(古田)と竜崎(田中圭)の間で板挟みになったりと、不幸の無限ループに陥っていく姿を描く。

今回、狛江の部下で仕事も恋も興味がない事務員・美月を演じる鈴木愛理にインタビュー! 役づくりでこだわったというメークや、撮影現場の様子などを語ってもらった。

■ 葛藤や反省もあった久々のドラマ出演

――本作は久々の演技の仕事ということで、現場はいかがでしたか?

最初は「台本ってどうやって覚えるんだっけ?」というところから感覚を取り戻していきました。撮影では監督さんたちとコミュニケーションを取ることが多くて、楽しかったです。

それと同時に葛藤もあり、「こういうふうに演じたい」とイメージしてもなかなかできなかったり、「もっとこうしたらよかった」という反省もありました。

でも表現するということは、歌も芝居も一緒なので、この経験が歌手の仕事にも生かせるといいなと思います。

――なじみのスタッフがいらしたとお伺いしました。

高校生の時に出演したドラマ「Piece」(2012年、日本テレビ)で、ご一緒したスタッフさんが私のことを覚えてくださっていて、今回お声掛けしていただきました。何年も経っているので、そんなこともあるんだとうれしかったです。

古田新太レモンサワーの師匠!?

――撮影はムロツヨシさん、渡辺大知さんとのシーンが多かったと思いますが、現場の様子を教えて下さい。

本当に学ぶことばかりでした。現場での居方や役に対してどう向き合っていらっしゃるのかなど、たくさん吸収しようと思って臨みました。

演技の中で“会話”できることが大きな経験だったので、成長できる時間を過ごさせていただきました。あと、撮影の合間に、お食事に連れて行っていただいたりもして楽しかったです。

――古田新太さん、田中圭さんのヤクザ姿はいかがでしたか?

田中さんは一度もご一緒しませんでした。古田さんは同じシーンがありましたが、歩くだけでオーラがすごかったです。かっこよ過ぎて顎が外れましたもん(笑)。古田さんのアクションシーンは必見です。

――古田さんが取材で「愛理ちゃんにレモンサワーを教えたことが手柄」と話していました。

手柄なんですか(笑)。昨年ソロデビューし、ライブの打ち上げで私以外のスタッフさんがみんなビールを飲んでいたので、私も「生中!」とか言ってみたくて。

お酒があまり強くないのですが、ビールデビューしました。ドラマの打ち上げでも「お酒分からないんですけど」と言ったら、みんなが「じゃあ、古田さんに教えてもらえ~」って。

それで「レモンサワーから始めよう!」となったんです。もう今じゃ、レモンサワーを見ると古田さんの顔が浮かぶようになりました。ムロさんに「師匠にすごい人を選んだね」と言われました。

――狛江の影響を受けて、仕事面も恋愛面も変化していく美月を表現するため、メークにこだわったんですよね?

恋愛に興味がないサブカル女子という役なので、最初はほぼメークをしませんでした。次第に男性を意識しだすので、徐々にメークを覚えていったんだろうなということが伝われば、うれしいです。

メークをしているシーンは出てこないですが、ちょっとした差に気付いてもらえたらいいな。

――具体的にメークのポイントはありますか?

美月ちゃんは元々メークをしたことがない設定なので、とりあえず濃くする感じです。初心者なので、濃くすることがメークを頑張っていることにつながるみたいな考え方です。

第5話(8月9日[金])では、チークをやり過ぎて真っ赤な口紅で張り切っています。

■ かわいくなっていく美月ちゃんに注目

――鈴木さんは“恋愛モード”になるとメークは変わりますか?

え~どうなんですかね~(笑)。ファッション誌「Ray」の専属モデルをやらせていただいているので、メークは流行をチェックしていますが…。

恋愛の有無にかかわらず、ライブを中心にメーク道具を考えているので、ウォータープルーフが多いですね! 泣いても落ちませんよ。「崩れない」というのが必須です。

――美月のように、仕事をしている男性にときめく瞬間はありますか?

どんな職種でも、夢や目標を持って前を向いている人や、変わろうと努力している人はかっこいいなと思います。私の父親はプロゴルファーなのですが、年をとっても探求心を忘れず、夢に向かって頑張っている姿がすてきです。

スーツ姿の男性もいいですよね~! ファンの方でもいらっしゃるんです。イベントで、ライブTシャツを着ているのをよく見かけるのに、たまにスーツだと「なんかいい男じゃん(笑)」って話します。

ファンの方はちゃんと顔を覚えています!「髪切ったね~」という話とか。

――実際に鈴木さんがOLになるとしたら?

私、細かい作業好きなので、美月ちゃんのように事務員向いているかも。あとOLではないですが、昔の夢が地元のスーパーでレジ打ちをすることでした。

電卓とか古いパソコンのキーボードとか、カチカチカチってするのが好きなんです。

――最後に見どころを含めてメッセージをお願いします。

視聴者の方が「愛理ちゃんそんなことやるの!?」となるようなシーンもあります。狛江さんの夢の中ですが、あれってコスプレになるのかな…? クスッと笑えるシーンになりました。

狛江さんの奮闘とともに、サブカル女子からキラキラ女子としてかわいくなっていく美月ちゃんにも、注目してください。

また、歌でも芝居でも私は、“表現すること”が好きだなと感じたので、今後もいろいろと挑戦していきたいです。(ザテレビジョン

鈴木愛理は「Iターン」で仕事も恋愛も興味がない事務員の美月役に挑戦