おりものは身体からのサイン
おりものが気になって1日中、ライナーを愛用していませんか？下着が汚れないように対策を講じるのは必要なことですが、その前にどうしておりものが出ているかなど、おりものについてきちんと知ることが重要です。
おりものは、女性ホルモンによって子宮や膣内から分泌された液体が体外に出てきたもののことです。色や量、ニオイによって身体の変化を知ることができるため、いわば健康のバロメーターと言われています。でも、他者と比べることはできないため、どの状態が正常なのかを判断するのが難しいですよね。きちんと基本知識を得て、月経サイクルとともにおりものも変化していることを知りましょう。
おりものの基本知識
【月経直後】
量も、粘りも少なく白っぽいゼリー状である。
【排卵前後】
量も、粘度も増し、卵白のような感じになる。指で伸ばすと4～5cm程度になる。
【排卵直前】
量も粘度もピークになり、透明度がアップ。指で伸ばしてみると10cm程度になる。
おりものは月経周期に合わせて変化が起きるため女性ホルモンと密接な関係にあります。「量が増えてきたかも？」と思ったら、そろそろ排卵が起きるのかな…と、日々おりものをチェックすることは身体の状態を把握するための情報源となります。ダイエットに向いている期間を知ることもできるため、身体のリズムに合わせてプログラムを変更するなど、より有効的にワークアウトを行うことも可能に！
さらに、身体がSOSを出している時にも気がつきやすくなります。いつもは感じないニオイをキャッチしたら、いつもより色が濃いかもと感じたら…ちょっとした変化にも気がつきやすくなるので、不快に感じること、気になる症状がある時は婦人科で相談してみてくださいね。
監修：三宅はつえ
出張開業助産師。東京大学医学部非常勤講師。NHK連続ドラマテレビ小説『さくら』など、テレビドラマや映画、漫画の出産、助産の監修を務めている。
取材・文：木川誠子
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