SNS映えグルメといえば、パンケーキパフェなどの見た目が可愛らしいスイーツを思い浮かべる人が多いのでは?しかし2018年ごろから、SNSカレーが“映え”グルメとして続々と登場しているのをご存知だろうか。給食や家庭の定番メニューで、“映え”とは縁遠そうなカレーがどうして今ブームに…インスタグラマーやグルメライターから話を聞くと“スパイスカレー”と“キーマカレー”が、どうやら“映え”カレーであるらしい!今回は、この2種類のカレーSNS上で流行しているワケを調査してみた。

【写真を見る】グルメライターも見た目にひかれた「なんてこった研究所」のキーマカレー

■ 大阪で誕生!スパイスカレー

スパイスカレーとは、1992年に大阪のカレー屋「カシミール」で生まれたとされる新しいカレー。インドカレーは、スパイスの配合や作り方が決まっているが、スパイスカレーは定義がない。そのため、店がオリジナルスパイスを調合するユニークさから、大阪を中心に流行したという。

愛知県と静岡のグルメインスタグラムに投稿している@f.kanachanさんは「多様なスパイスがだんだん知られてきて、味に変化があり奥深い分野ですね。パクチーなど付け合せがカラフルで、SNS映えするものになってきてると思います」と語る。多種多様なスパイスを店がオリジナルで配合しているため、店ごとに異なる味を比べられることもおもしろさの1つだ。

店によってスパイスが違うことと、具材の彩りや2種盛りなど、味覚・嗅覚に加えて、視覚からも楽しめることから、“わざわざ外で食べたいSNS映えカレー”になったと考えられる。大阪でのブームから、全国各地でカレーフェスが開催されたり、専門店がオープンしたりと、広がりを見せている。

■ 丸いフォルムがかわいいキーマカレー

キーマカレーが広まったのは2008年ごろとされ、インド料理の人気の高まりから、その定番であったキーマカレーブームになったという。

Dessanewやナゴレコでグルメライターをしている@yuiko_tabelogさんに最近の傾向を尋ねると、「SNS映えするように、彩りよく、目で楽しめるように提供されているものが多いです。私も、実際見た目にひかれ店に訪れました。最近は名古屋にもカレー専門店が続々とオープンしていて、ブームになっていると感じます」という。料理の見た目が来店の決め手にもなるほどカレーにもかわいらしさが必要な時代となり、店側も彩りを気にするよう変化してきているのではないだろうか。

また、普段の@yuiko_tabelogさんのインスタグラムのいいね数は約600程度。しかし「なんてこった研究所」(名古屋市中区)の“キーマカレー”を投稿したところ、1820いいねを獲得した。3倍以上をマークしたことからも、カレーの注目度が高いことがわかる。

フォロワー数1万4000人の@_k_taberu_さんは「チーズカレーの組み合わせを食べたくて『Handpicked』を訪れ、30分並びました」とのこと。「なんてこった研究所」「Handpicked」は、ともに行列ができるほどキーマカレーが人気を集めている。その理由は、キーマカレーに大流行中のチーズが覆いかぶさり、さらにその上に卵黄が乗る。その姿がかわいいSNS映えカレーとして脚光を浴びたようだ。

■ 店自体もお洒落に進化

カレーだけでなく、店自体もお洒落な装いに進化している。コーヒーを使ったカレーで話題の「LITCOFFEE」(名古屋市西区)は、昔ながらの建物をベースにしたシンプルな雰囲気。店内には、ネオンサインが設置されるなどお洒落な作りだ。

LITCOFFEEの店主@__litcoffee__さんは「カレーは、お客様の目の前に出した際、食欲をそそるよう見映えには気をつけました。地域に根付けるようなゆったりとした空間作りのため、昔ながらの建物をベースシンプルなつくりにしました」と語る。

実際に、店の雰囲気が訪れるきっかけになることもあるようで、お洒落に敏感なアパレル店員の@sanako_yoshidaさんは「行ってみたかったカフェの近くに『GUNA GUNA CURRY』を発見。穴場らしい雰囲気と匂いにつられていつのまにか訪れていました」とのこと。

カラフルな色合いやかわいらしいフォルムから、SNS映えフードになったカレー。SNSの普及で、スイーツだけでなく、食卓にある食べ物が進化し、映えの対象が広がっている。2019年はどのような食べ物がフォトジェニックに進化するのだろうか。(東海ウォーカー・阿部純奈)

「いろいろなスパイスがあり、奥深い分野だと思います。見た目をそそるものが多くなっている気がします」@f.kanachan / GUNA GUNA CURRY