俳優の新田真剣佑と北村匠海がダブル主演を務める映画『サヨナラまでの30分』の追加キャストとして、清原翔、葉山奨之、上杉柊平が出演することが発表された。3人は新田演じる主人公のかつてのバンド仲間を演じる。

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 新田と北村にとって共演5作目となる本作は、2人が演技だけでなく歌唱と楽器演奏でも新境地に挑む青春音楽ラブストーリー。映画『東京喰種 トーキョーグール』の萩原健太郎がメガホンをとり、脚本を『ダーリンは外国人』『君と100回目の恋』の大島里美が手掛ける。

 一年前に死んだバンドミュージシャンのアキ(新田)は、明るくて物おじせず、率先して人を引っ張っていく前向きな性格だった。一方、アキとは正反対の性格で、人と関わる事が苦手な大学生の颯太(北村)は、そのせいで就職活動も失敗ばかり。そんな颯太は、ある日カセットテープを拾うが、それが再生される30分の間だけ颯太の体の中身は死んだはずのアキになる。出会うはずのない2人を繋いだカセットテープはアキが遺したものだった。颯太の体を借りて、アキは恋人やバンド仲間に会いに行く。それは颯太と彼女との出会いでもあった。アキと颯太の歌が彼女に届くとき、3人の世界が大きく変わり始める…。

 ベースを担当する森涼介役を、現在放送中のNHK 連続テレビ小説なつぞら』では主人公の義理の兄役を務め、雑誌「MEN’S NON‐NO」のモデルとしても活躍する清原が演じる。ギターを担当する山科健太役を、NHK 連続テレビ小説『まれ』への出演で注目を浴びた葉山、ドラムを担当する重田幸輝役を、NHK 連続テレビ小説『とと姉ちゃん』や映画『一週間フレンズ』『リバーズ・エッジ』に出演した上杉が務める。涼介、健太、幸輝の3人は、颯太に体を借りたアキがバンドの再結成をもくろむ事により、次第に心を動かされて成長していく。

 ベースに初挑戦する清原は「今回オーディションを受けさせていただいた段階でバンドをやると聞いて、いつか挑戦してみたいと思っていたので気合いが入りました。決まった時は本当に嬉しかったです」と振り返り、「それぞれ個別に楽器の練習をしていたのですが、撮影のクランクイン前にバンドメンバー全員で初めて練習をした時は、今までに感じたことのない感覚がありました。この味わったことのない感覚を大切に、撮影に挑んでいます」と現場での様子を語っている。

 ギタリスト役に初挑戦する葉山は「作品に提供していただいている楽曲がとてもパワフルでカッコいい曲が多く、毎日聴きながら僕自身も役に入り込めています」と明かし、ドラムに初挑戦する上杉は自身の役柄について「シゲは、繊細で傷つきやすく、無骨だけどとにかく皆を愛していて、でもその吐き出し方が下手くそな奴です。最初に台本を頂いた時から愛くるしくて仕方ありませんでした」と語っている。

 映画『サヨナラまでの30分』は2020年1月公開。

映画『サヨナラまでの30分』バンドメンバー役の(左から)清原翔、葉山奨之、上杉柊平(C)2020『サヨナラまでの30分』製作委員会