参議院議員選挙直前の年金記録問題再発なのでしょうか。

「第一次安倍内閣の2007年に社会保険庁の年金記録に誤りや不備が多いことが発覚し、2009年に社会保険庁は廃止されました。業務を引き継ぐために2010年に日本年金機構が設立されたものの、杜撰な体制は変わらず、データ紛失騒動が起きているようです。12年前の『消えた年金記録問題』の参議院議員選挙惨敗の悲劇を繰り返さないように箝口令が敷かれているようです」(全国紙社会部新聞記者)

事件は7月2週目の頭に起こりました。現場は、臨海地域にある日本年金機構のビルの荷物を仕分けするフロア。

「配送業者が配達した荷物の中から、膨大な件数の情報が入った数枚のディスクがなくなったらしく、大騒ぎになっていました」(年金機構派遣スタッフ)

それ以来、毎日、スタッフの荷物検査を継続しながら、なくなったディスクを探しているそうです。

「犯人探しの荷物検査でパワハラの館と化しています。年金法の罰則規定等を振りかざして毎日恫喝されています」

ディスクが到底入らない財布の中まで検査された派遣スタッフのシングルマザーは人権侵害に怒り心頭です。

「ポシェットの中までおじさんに調べられました。キモいんだけど。これってセクハラじゃないですか!」

と、20代の派遣スタッフがフードコートで声を上げていました。年金機構の現場を支える数百人の派遣社員、パートは日々理不尽なストレスを与えられながら、年金機構の業務に従事しているようです。

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セキュリティ甘かったのに、モノがなくなってから毎日荷物検査をしても見つかるのだろうか」(派遣スタッフ)

12年前の反省でセキュリティはしっかりとしているはずなのに悲し過ぎるお知らせです。

「組織内の格差が火種との話も出て当惑しています。東京都の最低時給スレスレの労働条件で入札した派遣会社に酷使された派遣社員の逆襲かもしれません」(年金機構関係者)

国民の個人情報を扱うスタッフの時給が最低時給スレスレとは、ひどい話です。

「入札時期に派遣会社を切り替えるための罠だったのかもしれない。派遣会社切りの陰湿な嫌がらせなら、勘弁して欲しい」(派遣会社チーフ

日々疑心暗鬼になって働くスタッフ達に、年金情報が握られているのは危険ではないでしょうか。(文◎青空のぞみ

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