アースウィンド&ファイアー(EWF)が、2019年の【第42回ケネディ・センター名誉賞】に選出された。R&Bグループとしては史上初、音楽グループとしてもザ・フー(2008年)、レッド・ツェッペリン(2012年)、イーグルス(2016年)に次いで4番目となる快挙だ。

 【ケネディ・センター名誉賞】は通常、個人に贈られる傾向が強く、グループそのものではなく、メンバーのリード・ボーカルや主要ソングライターが選出されてきた。R&Bやポップ/R&Bクロスオーバーのアーティストでは、スモーキーロビンソン(ミラクルズ)、ダイアナ・ロス(シュープリームス)、ライオネル・リッチー(コモドアーズ)、メイヴィス・ステイプルズ(ザ・ステイプル・シンガーズ)、そしてティナターナー(アイクティナターナー)らがこれまでに受賞している。

 EWFのリード・シンガー、故モーリス・ホワイトは2016年に亡くなっている。【ケネディ・センター名誉賞】は故人に贈られることもないので、今回グループとしての受賞となったようだ。

 2019年7月18日に発表された受賞者の中には、リンダ・ロンシュタット、指揮者のマイケル・ティルソン・トーマス、女優のサリー・フィールド、そしてテレビ番組として史上初の受賞となった『セサミ・ストリート』が入っている。昨年は、米国で大旋風を巻き起こしたミュージカルハミルトン』のクリエイターたちが選出されていることから、【ケネディ・センター名誉賞】が、“キャリアの黄昏時を迎えた人々を称える”という本来の使命から対象者を広げようとしていることがわかる。

アース・ウィンド&ファイアー、R