台湾で14日早朝、横断歩道を渡ろうとしていた81歳(80歳とも)の女性がゴミ収集車にはねられる事故があった。運転していたのは民間の環境衛生会社員の男(45歳)で、基準値を超えるアルコールが検出された。男は飲酒運転による逮捕は4度目で、過去の飲酒運転により免許取り消しになっていたという。『自由時報』『聯合新聞網』などが伝えた。

事故があったのは台中市南区の交差点横断歩道を渡ろうとしていた高齢女性が左折したゴミ収集車の前輪に巻き込まれた。ゴミ収集車の助手席に乗っていたスタッフから「何かひいたのでは」と言われ、運転手の男が車を降りて駆け寄ったところ、女性は頭から血を流して倒れていたという。女性は病院へ運ばれたが死亡が確認された。

調べに対して男は「死角だった」と供述し、アルコールについては前日の夜に薬酒を飲んだことを話した。事故当日の出勤時間は午前4時30分だったという。

検察が明かしたところによると、男は2012年、2015年、2018年にも飲酒運転で逮捕されており、再犯の可能性があるとして公共危険罪及び業務上過失致死罪で勾留請求をしていたが、裁判所は男が自ら通報し、現場に残って捜査を受けたことや罪を認めていること、働いていること、罪証隠滅や逃亡の恐れがないと判断したことから保釈金10万元(約34万7000円)で保釈されている。

被害者女性の遺族は、メディアの取材に「飲酒運転は許されるべきではない。殺人に等しい」と強い口調で話し、飲酒運転の常習犯をドライバーとして雇っていたことや乗車前の呼気検査を実施していなかったことなど男の勤務先である衛生会社にも問題があると指摘。「納得のいく法の裁きをしてほしい」と訴えた。

画像は『自由時報 2019年7月16日付「垃圾車酒駕撞死晨運嬤 中市環保局:司機不在清運許可範圍」(資料照)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)

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