アメリカのスーパーマーケットウォルマートのレジに並んでいたカップルがフードスタンプ(アメリカが低所得者向け食料費補助システム)で食料品を買う養母に嫌みを言った。その後、彼らの前にいた女性は簡単に忘れられないような行動に出たのだった。

養母に声をかけたその勇気ある女性はリンゼイ・ローであった。彼女はその出来事を自身のフェースブックで 「注意: ウォルマートで騒ぐ無神経な人たち」と題して投稿した。

ローは2013年のその日に限っていくつか買い物をする必要があってウォルマートに来ていた。彼女の子どもがぐずりながらもレジに並んでいると、前に並んでいた母親が「洋服の仕分け(原文ママ)にてこずっているのに気づいた」。その母親に5人の子どもがいることもわかった。その子ども達は「白人とヒスパニックのハーフ」で、その中の数人はこの寒い季節には薄すぎる格好をしていた。

ローは後ろのカップルから発せられる酷い発言を聞いてその母親と子ども達が気になった。

身なりの良いそのカップルはその母親について「聞こえるように冷やかした」。「あの母親は何人のパパの子どもがいるのかな。」「子どもの服も買ってあげられないのに。」彼らは言い続けた。「フードスタンプするまで待とうよ。」

その母親は洋服と食料品を分けながらフードスタンプもやろうとしていた。更にそのカップルから暴言が飛び出した。「自分達はちゃんと仕事をして支払っている税金がここで使われるなんて。」 気取って言っていた。

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ロー自身、9人の子の母親である。だからこそ、その母親の大変さが分かる。ローはそのカップルに、9人の子どもの母親を完璧にこなしている自分でしかできない怒りのこもった睨みをきかせた。ローはその後その気の毒な母親に近寄って丁寧に話しかけた。「お手伝いしましょうか?」その女性はローを見た。そしてローは彼女に静かに尋ねた。「里子ちゃんそれとも養子ちゃん?」

ローはその母親に自分が9人の子どもの母親であり、そのうち2人が実子であることを告げた。その女性ははにかみながら自分が里親であることを打ち明けた。そしてフードスタンプを使うのも初めてであることも伝えた。「3日前に来たのよ。」その女性は説明した。

「しばらくはこの子達の一緒にいるつもりで、食料はいただいたんだけど、子ども達の洋服が必要なの。でもまだ支給されてなくて。」

ローは子ども達に目をやり、にっこり笑いかけた。そして彼女の方を振り向き、言った。「素晴らしい子供たちですね。私はあなたも同じように子どもがいるのを知って嬉しいわ。」

ローはその女性にフードスタンプの使い方を丁寧に教え、ハグをして「よくできた。」とささやいた。その母親が全て購入を済ませると、彼女と5人の子ども達はそこから立ち去った。

ローはその女性とその子どもたちの耳の届かないところまで行くのを待って、涙目でそのカップルを睨みつけた。彼女は言った。
「あの子たち?あの子たちはつい数日前に実の親御さんと住む権利を失ったのよ。彼らの服?多分あの子たちが元々持っていたもので、家から持参できたものね。」

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「あの女性?彼女はあの子たちに家を開放したの。あの子たちには安全な場所が必要だった。フードスタンプは既に2子の母親である彼女がもう新しい3人の子ども達に食べ物を与えるのに役立っている。あの女性や彼女のような人々に十分なものはこの世にほとんどないのよ。」

ローは商品をベルトコンベヤーにのせ始めて、そのカップルに言い足りなさを感じた。震える声でそのカップルに言った。「そしてもしあの子たちが全員彼女の実子で何人もの父親の子どもで、フードスタンプが必要だったとしても、この国やそれ以外の子ども達を寒さに凍え、空腹にしておくべきかしら。ごめんなさい。でもあなたたちの行いは?とてもみじめだわ。本当にみじめだわ。」

そのカップルはどうやら「静かに私のレジの行列から去り、別の列に並んだ」ようだった。

全てを見ていたレジの係員はローににっこり笑ってウィンクしながら、「(私は)ウィックのシングルマザーよ。あなたが言ったこと?最高!」ローはしかめっ面をしながら答えた。「ありがとう。私はそこらから立ち去るべきか悩んだわよ。。。今晩はあなたの子ども達をぎゅっと抱きしめてね。」

ローの投稿は次のように終わっている。「養母ママ達、頭を高く上げて、小さな子ども達が本当に必要なのは、強くてしっかりとした手と心のあるあなたなの。今日はあなたに敬意をはらい、本当に愛していると言いたい。」

この投稿はどんどん広がり、29万件のいいね!と28万件を超えるシェアを獲得した。

この出来事をあなたはどう思いますか?もしあなたがローの立場だったらあなたは何をしているでしょうか?


大紀元日本ウェブ編集部)

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