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台風や暖かく湿った空気の影響で21日(日)にかけて九州から北陸で大雨の恐れ。特に九州では、たった数日で平年7月の総雨量の7割以上の雨が降る所がある予想。土砂災害に厳重に警戒を。

台風5号北上 20日(土) 九州付近に2方向から暖湿気が流れ込む

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19日(金)、大型の台風5号は、東シナ海を北上しています。沖縄や九州の一部は、風速15メートル以上の風が吹いてるか、吹く可能性がある強風域に入っています。
雨雲の様子をみると、九州の西には台風周辺の暖かく湿った空気に伴う雨雲、四国周辺には太平洋高気圧の縁をまわって流れ込む暖かく湿った空気に伴う雨雲がみられます。

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台風5号は、東シナ海を北上し、20日(土)夜には朝鮮半島に、21日(日)には日本海に進む予想です。九州北部地方で、20日までに予想される最大瞬間風速は30メートルです。風に向かって歩けなくなり、転倒する人も出るほどの風です。
20日(土)にかけて、台風周辺の暖かく湿った空気と、太平洋高気圧をまわる暖かく湿った空気は、九州付近に流れ込むでしょう。九州の東シナ海側や山陰には、21日にかけて暖かく湿った空気が流れ込み続けることが考えられます。このような場合は、発達した雨雲がかかり続けるでしょう。また、台風5号は、動きが遅いため、九州や四国の南東斜面でも、雨が長く降り続き大雨となる恐れがあります。
21日(日)にかけて、北陸に前線が停滞するでしょう。特に20日は大気の状態が非常に不安定になる見込みです。滝のような雨が降る所があり、大雨となる恐れがあります。

予想される雨量

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九州では、たった数日で平年7月の総雨量の7割以上の雨が降る所がある予想です。21日にかけて大雨による土砂災害に厳重に警戒して下さい。

東海や関東でも局地的な大雨

21日(日)にかけて、北陸付近に停滞する梅雨前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込みます。東海や関東では、雨が降り続くことはない見込みですが、局地的に雲が発達するでしょう。急に激しい雨が降る見込みです。ご注意下さい。

湿度高く 夜も気温下がりにくい

21日(日)にかけて、九州から東北南部では、最高気温は平年並みか低い予想です。極端な暑さにはなりませんが、それでも30度前後の所が多く、湿度が高めでしょう。夜も気温は下がりにくく、不快な暑さが続きそうです。冷房を適切に使用するなど、夜でも熱中症対策が必要です。

台風5号北上 九州~北陸は大雨に警戒