家を決める際に重要視される立地。
その中でも、「駅から徒歩何分か」は、毎日の通勤や子どもの登下校などに関わってくるため、大きなポイントです。

リビン・テクノロジーズ株式会社は、自社サイト「リビンマッチ」を利用した首都圏東京都神奈川県千葉県埼玉県)在住の20歳以上の男女180人を対象に”駅近”について調査。
リビンマッチ調べによって、不動産の価格競争において重要な要素である”駅近”の実態が見えてきました。

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“駅近”だと感じるのは、約3人に1人が駅から徒歩10分

実は何分以内かという明確な定義がない“駅近”。
皆さんの感覚では、駅から徒歩何分が“駅近”でしょうか。

駅近は駅から徒歩何分

今回、アンケートを取った結果は以下の通り。
平均にすると8.2分で、「10分」(31.1%)、「5分」(25.0%)と回答する人で半数を超えました。
一方で「15分」は7.2%、さらに「16分以上」は10.0%。約6人に1人という以外にも高い割合で、15分でも“駅近”だと感じている人がいるようです。

徒歩何分

次に、「住むなら駅から徒歩何分までが許容範囲なのか?」を調査。
すると、「10分」(40.0%)が最も多く、「15分」(23.9%)、「5分」(12.2%)、「16分以上」(7.8%)という結果に。
また、アンケート全体の平均は10.2分となりました。これにより、“駅近=徒歩圏内”と考えている人が多いことがわかります。

「遠くて住めない」と感じる徒歩圏内は20分が境目

さらに、アンケートでは「駅からどのくらい離れると遠くて住めないと思うのか?」について聞きました。

徒歩遠いのは何分以上?

アンケート全体の平均は23.5分となり、
最も多かったのは「20分」(29.4%)で、以下「15分」(17.8%)、「26~30分」(12.8%)、「31~35分」(9.4%)、「10分」(7.2%)となりました。
この結果から、住まい選びの際に駅から徒歩20分を超える家については、選択肢から外すという人は少なくないことが伺えます。

住宅

最後に、回答者の自宅は駅から徒歩何分なのかを聞いてみました。アンケート全体の平均は13.6分。これは、駅から自宅までの許容徒歩圏内を約3分超えた結果となりました。

自宅は駅から徒歩何分

そして最も多かったのは
「10分」(11.7%)で、「5分」「15分」(共に10.6%)、「20分」(8.3%)、「8分」(7.8%)、「21~25分」(5.6%)、「13分」(50%)
とつづき、実際10分以内の距離に居住の人はアンケート全体の47.3%となりました。

 

駅に近ければ近いほど地価は高いけれど…

一般的に物件は駅から近いほど価値が高く、遠いほど低くなることはご存知でしょう。

国土交通省が発表した「平成30年地価公示」の「最寄り駅等からの距離別の平均変動」によると、駅から0.5km未満の上昇率が最も高いことがわかります。そして駅から離れれば離れるほど下がり、アンケートの回答者が駅から遠くて住めないと感じる23.5分(「不動産の表示に関する公正競争規約」に定められている「徒歩1分=80m」に換算すると約1.9km)あたりからマイナス圏に下落していることがわかりました。

平均変動率

筆者自身が購入した戸建ては、駅から徒歩4分の立地にあります。毎日この徒歩圏内で暮らしていると、駅から徒歩5分以内は本当に近くて便利です。

一方で、駅から近すぎるあまり油断して、電車に乗る時刻ギリギリに家を出発してしまい、結果として乗る予定だった電車に乗り過ごしてしまうという経験も何度かあります。また、駅からとても近いために、駅前の人混みや騒がしさが少し気になる時も。また、同タイプの家でも駅から徒歩15分のところと比べて1割ほど価格も高かったです。

駅

一概に駅から近ければすべて良いというわけでもないのが、住まい選びの難しいところ。

想定している許容徒歩圏内を少しはみ出したとしても、それがどうライフスタイルや性格にマッチするかなどをどう捉えるかは自分次第です。住まい選びで駅からの距離を気にしている人は、今一度そのメリットやデメリットを考えてみてください。

【参考】
【調査】駅近の定義 “駅近”は「徒歩8.2分」! “駅近=徒歩圏内”と考えている人は多い!

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