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 ベランダの手すりや室外機に設置する「鳥よけスパイク」は、その名のとおり鳥がとまるのを防ぐためのものである。

 まるで剣山のようにトゲが突き出しており、鳥の鳴き声や糞害に困っている人が活用しているのだが、中にはこの方法が効かない鳥もいる。

 知能の高いオウムとかだと、まったく効果がないどころか、鳥よけスパイクを剥がしてしまうという暴挙に出てしまうのだ。

 さすがオウム界でも賢くて有名なキバタン先輩。やることがアナーキーだ。

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こんなものは効かん!鳥よけスパイクを剥がしまくるキバタン

 オーストラリア・ブルーマウンテンズのカトゥーンバで、フェイスブックユーザーのIsaac Sherring-Titoさんは、ある建物のベランダにいたキバタンの様子を撮影した。


 キバタンは、オーストラリアに広く分布する大型のオウムの一種で、鮮やかなイエローの冠羽を持ち、とても賢いことで知られている。

 何をしているのかと見ると・・・ベランダに設置された「鳥よけスパイク」をクチバシで器用に引っ張ってはがし、ポイッ!と道路に投げ捨てているだとぅ!?

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 道路上にはそのキバタンが撤去してしまったのであろう「鳥よけスパイク」がわんさかと転がっており、ヒャッハー!すべて取り外してやる!と世紀末的な気分になっていたのかそれとも趣味なのか?

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オウムからの挑戦状なのかそれともただ楽しかっただけなのか!?


 オーストラリアのバードライフ誌の編集長、シーン・ドゥーリーさんは
無作為にただ撤去していただけなのか、それとも戦略的に撤去していたのかは分からないが、オウムは知的な鳥として知られている。そういった行為に喜びを感じていたとしても不思議ではない

と語っている。


 どうやら、アナーキーなキバタンが撤去作業を続けていたのはカトゥーンバにあるアーケード街のようだ。

 地元では悪名高いキバタンで、買い物客のバッグから食べ物を盗んだり観光客にお菓子をねだったりとやりたい放題なのだという。

 「鳥よけスパイク」くらいで鳥を避けられると思うなよ!という挑戦状なのかもしれないし、ただ楽しくてやっていただけかもしれないが、キバタンにより、多くの鳥たちの止まることができる場所が確保できたのは確かなようだ。

 ちなみに私の家のベランダにも猫が脱出しないように100均で売っているプラスチック製の「鳥よけスパイク」を窓の下の部分に設置しているのだが、うちの猫には効果てきめんで、そこから脱出することはない。このキバタンが来たら、猫が脱出できるようになっちゃって大変だぞこりゃ。

References:The guardian / Facebookなど / written by usagi / edited by parumo

全文をカラパイアで読む:
http://karapaia.com/archives/52276873.html
 

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