「遊び」をテーマにした6組のアーティストによる作品を紹介する展覧会『あそびのじかん』が、東京都現代美術館7月20日(土)よりスタートする。

今年3月末に、3年の休館を経てリニューアルオープンした東京都現代美術館夏休みシーズンに合わせて始まるのが、『あそびのじかん』と題した展覧会だ。

同展に参加するアーティストは、開発好明、野村和弘、ハンバーグ隊、タノタイガ、TOLTA(トルタ)、うしお、の6組。触ることができる作品や、ゲームのように参加型の作品など、こどももおとなも楽しめる、さまざまな体験型の作品がお目見えする。

まず入り口には、開発好明による、受験競争のプレッシャーを表現した巨大なたんす壁《受験の壁》が立ちはだかる。

野村和弘による《笑う祭壇》は、台座に向かってボタンを投げ、見事のせることができたら「成功」となる作品。「失敗」した色とりどりのボタンは床に散らばり、積みかさなり、刻一刻と姿を変える絵画となる。

野村和弘《笑う祭壇》「春を待ちながら—やがて色づく風景をもとめて—」展
展示風景 2015年 十和田市美術館 Photo: 小山田邦哉

現在13人のバーグ隊員+バーグAIと、FMバーグラジオからなるONLINE MEETING GROUPハンバーグ隊は、SNSグループチャットを遊び場に、誤解やすれ違いを楽しみながら一見脈絡のないやり取りの中から∞のキーワードを引き出し、編集したり破壊したりを繰り返して作品を展開。

ハンバーグ隊 Jim’Oldによる新作のためのイメージドローイング

タノタイガは、作家の顔のお面が壁一面にズラリと並ぶ《タノニマス》を展示。無表情で画一的な顔たちが来場者によって思い思いにデコレーションされることで多様性を獲得していく作品だ。

タノタイガ《タノニマス》2007年 せんだいメディアテークでの展示風景 Photo:タノタイガ

TOLTA(トルタ)は、言葉が書かれたつみきを自由に組み合わせることで、奇妙な文章を作って遊べる参加型作品《ポジティブな呪いのつみき》をアップデートして展示するほか、新作も発表予定。

TOLTA《ポジティブな呪いのつみき》2016年Gallery Voltaire」展 展示風景 Photo:池田美都 (c)SPIRAL/Wacoal Art Center

そして、うしおの作品は、選択肢によってエンディングが複数存在するゲームに着想を得た新作インスタレーション。分岐点を進むごとに、日常と遊び、美術がひもづけられた異なる体験ができる。

うしお《不如意の儀》のためのドローイング

こうしたユニークで遊び心に満ちた作品に触れるうちに、好奇心いたずら心、何か違ったことをしてみようと思う気持ちが湧き上がるはず。従来の考えやルールを外れて、楽しみながら新しい価値や法則を発見してみてほしい。

【関連リンク東京都現代美術館

開発好明《受験の壁》