"ホリエモン"こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる管理人ひろゆき氏による『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」。今回は、ZOZOの足を計測する新サービスについて議論する。

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ホリ ZOZOが、ゾゾスーツに続いて、足の形を3D計測する「ZOZOMAT」(ゾゾマット)というサービスを始めるらしいね(今秋冬にリリース予定)。俺、ちょっと期待しているんだよ。

ひろ んー。僕的には「なんかまた新サービスで行き当たりばったりなことをやっているな」という印象です。足の計測なんてわざわざ家でやらなくても、都市部だったらナイキの店舗とかで足の甲の高さとかを細かく計測してくれるサービスがすでにあるじゃないですか。

しかもナイキだとやってるスポーツや足の動かし方によってソールの硬さとかまできちんと提案してくれます。また、人間の足って左右の大きさが違うことがあるんですけど、サイズ違いのクツを持ってきて試させてくれたりとか、けっこう、手厚いんですよ。

ホリ 確かにそれはあるけど、それは店でのことでしょ。通販で買うとなると家で計測できたほうがよくない?

ひろ ゾゾマットを使う人は、靴をオーダーメイドするような靴にお金をかける層だと思うんですよ。そこまでこだわりがある人だったら、計測だけじゃなくて「なんのスポーツをやっていて、どういう結果を出したいのか?」みたいに細かいところまで親身になってくれる店に流れると思うんですよ。

ZOZOもそういう細かいフォローまでやってくれるんじゃないかと思っていたんですけど、ゾゾスーツで「実情は違う」というのがわかってしまいましたからね。

ホリ ん? どういうこと?

ひろ 写真でサイズを計測する2代目のゾゾスーツって、けっこうな誤差がありましたよね。で、それを展開していたときに「誤差を少なくして将来に向けた改善や投資をする」のかと思ったら、「誤差が大きいからやめる」みたいな流れになった。

そう考えると、このゾゾマットも誤差が大きいとなったら「ゾゾスーツのときみたいにやめてしまうのではないか」と思ったりするんですよ。

ホリ 俺は、個人的にはこのサービスは有用性が高いと思っているけどね。俺の足って甲高で幅広なんだけど、大人になるまで自分の足の形を理解できずに、ずっと我慢して靴を履いていたんだよ。

そういう人からすると、このゾゾマットっていいサービスだし、気軽にナイキのフィッティングサービスを利用できないような地方の人は使いたいと思うはず。

ひろ うーん、革靴とかなら需要がありそうですけど、そうなると革の質感とか見ることができないオンラインショップのZOZOでは決めづらいんじゃないかと思いますし、いい革靴は何年も使えるので都市部に出かけたついでにそういう店に行くと思います。

ちなみに、統計によると都市部の人のほうがアマゾンとかの通販をよく使うらしいっすよ。

★この続き、後編は明日(7月21日)配信します

堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年10月29日生まれ、福岡県出身。SNS株式会社オーナー兼従業員。近著に『あり金は全部使え 貯めるバカほど貧しくなる』(マガジンハウス

西村博之(にしむら・ひろゆき
1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる管理人。近著に『自分は自分、バカはバカ。他人に振り回されない一人勝ちメンタル術』(SBクリエイティブ

構成/杉原光徳 加藤純平 イラスト/西アズナブル

「このゾゾマットっていいサービスだし、気軽にナイキのフィッティングサービスを利用できないような地方の人は使いたいと思うはず」とホリエモン