金塊を強盗した事件での裁判中の野口和樹被告と、吉本興業タレント雨上がり決死隊宮迫博之氏が同席して飲んだということで実質、引退になりました。

「FRIDAY」の記事を要約すると、

キャバクラ店の個室にいた宮迫氏が帰ろうとしていた

・野口被告はの四人の仲間と飲んでいて、一人が宮迫氏と知り合いだった

・宮迫氏が知り合いに挨拶に行った

・同席して飲んで一緒に写真を撮った

参考記事:宮迫博之氏と吉本が契約解除 本人は「ギャラ飲み」を否定 なぜ謝罪して“やり過ごす”ことを選ばなかったのか | TABLO

まず、「ギャラ飲み」と言われていますが、これが事実なら「ギャラ飲み」とは異なります。飲み会の席にギャラを払ってタレント、芸人、グラビアアイドルらを呼ぶものがギャラ飲みで、今回は偶然出会って飲んだというものです。

闇営業と直営業が混同されているように、また一時は「不倫」がパワーワードとなったように、「闇営業」「ギャラ飲み」が同様に間違ってパワーワードとして使われていくことでしょう。

直営業もギャラ飲みもそれ自体、法にも条例にも触れるものではありません。要は金銭の授受が暴力団か準暴力団からあったのか、で判断されるものです。警視庁では、みかじめ料を払った店側にも罰則をもうける条例を10月1日に施行さすることを決めました。「金銭の授受」で「払わせた側も払う側」もアウトになります。

僕はAbemaTvの「AbemaPrime」に出演した際、「まだ闇営業などの報道は出ると思う」と趣旨のコメントをしました。これは僕のように末席を汚す程度でも、この手の取材を多少していたら容易に予測できることでしょう。現に、その後スリムクラブの稲川会幹部との同席飲み会が報道。そして今回、宮迫氏の第二弾です。

吉本興業6月27日の公式サイトでは「決意表明」という珍しいタイトルで公式声明を発表しました。内容の一部を抜粋します。

【長い芸能の歴史において反社会的勢力との関係が取りざたされたことは事実であり、このことは過去の当社においても例外ではなかったものと考えます。】

ヤクザとの付き合いを認めています。興行と芸能界の結びつきは、日本の歴史の一つと言っても過言ではありません。この土壌を全く消し去ることは考えにくいでしょう。

そして次のように続けています。

しかしながら、現在の吉本興業においては、あらゆる反社会的勢力との関係は一切有しておらず、今後も一切の関わりをもたないことを固く誓約・宣言いたします。今後、仮に反社会的勢力から不当な圧力や脅迫を受けることがあれば、関係各署・機関とも密接に連携し、徹底的に戦い、断固それを排除してまいる所存です。】

関連記事:追悼 月亭可朝さん 生前のインタビューで語っていた吉本興業のスゴイ話|吉田豪 | TABLO

「決意表明」と仰々しく宣言しておきながら、約一か月未満で宮迫博之氏が契約解消、実質引退になりました。この文面が、気恥ずかしく感じるのは筆者だけでしょうか。

吉本興業暴力団排除条例施行後、この条例に触れるという「疑い」で島田紳助氏、カラテカ入江氏、そして宮迫博之氏の三人を引退させざるを得ませんでした。

島田紳助氏引退以来、吉本興業は(というか芸能界全体が)コンプライアンスをかなり厳しくしていました。少なくとも、僕はそのように吉本興業社員から聞いていました。が、それほど現実は甘くなかったようです。

島田紳助氏と今回の宮迫博之氏のケースは異なります。六代目山口組極心連合会との関係を吹聴し、付き合いをしていた島田氏は暴排条例に抵触する可能性がありました。

が、今回の宮迫氏はキャバクラで偶然出会った知り合いの知り合いが準暴力団・半グレ(と規定はされていないが)であった為、引退を余儀なくされました。この手の付き合いなら、大なり小なりかなりの芸能人が抵触するのではないでしょうか。

現に、7月19日吉本興業公式サイトでは、「FRIDAY」でカラテカ入江氏と共に海において、刺青姿の集団と写っている写真を掲載されたパンチ浜崎氏に注意した旨を報告しています。問題はここに金銭の授受があったかなかったか、です。

宮迫氏は金銭の授受があったとされています。引退により、吉本興業は幕引きを狙っていると思われます(宮迫氏から言い出したこととは言え)が、まだ出てくる可能性があると言わざるを得ないでしょう。(文◎久田将義)

あわせて読む:東京都がほぼ全ての繁華街で「みかじめ料」を罰則対象に 支払った店側にも罰則 都は北九州のように全面対決するつもりか | TABLO

画像は宮迫博之氏ツイッターより