オランダスーパーマーケットチェーンAlbert Heijn(アルバート・ハイン)は、2019年7月、企業や研究機関が集まるオランダ南部アイントホーフェンのイノベーション拠点「High Tech Campus Eindhoven」で自律走行ロボットによるデリバリーサービスの実証実験に着手した。

・スマホで商品を注文すると受取スポットまでロボットが自動配送

Albert Heijnでは、ドイツのスタートアップ企業「TeleRetail」が開発した自律走行型配送ロボットを採用。

ユーザーが専用スマホアプリ「AH Robot Delivery」から軽食や菓子、飲み物などの商品を注文し、受取スポットを指定すると、配送ロボットがバーチャルマップを使って自律走行し、商品を受取スポットまでオンデマンドで届ける仕組みだ。

「High Tech Campus Eindhoven」で勤務する従業員や来訪客を対象に、2019年7月15日から26日までの平日のみ、午後10時から午後3時まで、このサービスを利用できる。

・実証実験の成果をもとに配送ロボットの本格的な導入を検討へ

「TeleRetail」では、スイス郵便事業会社スイスポストらと提携し、都市部や郊外での配送手段として、自律走行型配送ロボットの開発をすすめている。

Albert Heijnは、今回の実証実験の成果を検証したうえで、自律走行ロボットを活用したオンデマンド型デリバリーサービスの導入を本格的に検討していく方針だ。(文 松岡由希子)

Albert Heijn

オランダのスーパーが自律走行ロボットによるデリバリーサービスの実証実験に着手