■最高出力369kWを発生するV8 OHV自然吸気エンジンに 8速DCTを組み合わせた

マッシブさが売りのアメリカスポーツカーの象徴ともいえるシボレー・コルベットがフルモデルチェンジです。

チラ見せしていたカモフラージュボディのシルエットから伝統のFRレイアウトから大変身することは明らかとなっていましたが、その長い歴史で初めてミッドシップレイアウトを採用したのが最大のニュースです。

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F-22F-35といったジェットファイター戦闘機)をモチーフにしたというキャノピー形状のキャビンの後方に搭載されているエンジンは、コルベットの伝統に則った6.2L V8 OHVの「LT2」型エンジンです。エンジンの後方には最新のスポーツカーらしい8速DCTがドッキングしています。

シルエットこそ従来のロングノーズとは異なりますが、ヘッドライトやテールレンズの意匠はコルベットらしさ満開です。あくまでもコルベットとしての正常進化として、ミッドシップレイアウトを採用したということを、このアピアランスは示しています。

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注目はLT2型エンジンプロフィールでしょう。ハイパワーなだけでなく、気筒休止も可能とすることで環境性能にも配慮したOHVエンジンには可変バルブタイミング機構も備わります。さらにミッドシップレイアウトメリットを引き出すためにエンジンを低く搭載できるドライサンプ構造を採用、1Gを超える旋回でもしっかりと潤滑性能をキープするといいます。

北米仕様の常としてオールシーズンタイヤを履いていますが、ミシュランと共同開発したオールシーズンタイヤパイロットスポーツALS」は1G旋回に限りなく近いコーナリングを可能としているといいます。ステアリング機構はボッシュZFによる可変レシオタイプを搭載、モノチューブのショックアブソーバーリニアに減衰力をコントロールできる「マグネティックライドコントロール4.0」を採用しているのもゼネラルモーターズスポーツカーらしいポイントです。

■日本仕様は右ハンドルになる!

さて、コルベットといえばこれまで左ハンドルしか選択できない状況でした。しかし、新型コルベットには右ハンドル仕様が用意されるというのも日本のユーザーからするとビッグニュースでしょう。ミッドシップレイアウトによってフロント周りに自由度が増えたゆえなのか、インドなど右ハンドルの成長市場を考慮したのか明確な理由は発表されていませんが、いずれにしても日本のファンには嬉しいニュースといえそうです。

この手のスポーツカーでは右ハンドルでなければ、というユーザーは多数派ではないでしょうが、右ハンドルの日本仕様と用意することを、この段階で発表したということはシボレーゼネラルモーターズ)の本気を感じます。

アメ車が日本で売れないのは『売る気がない』からだ」などと批判されることもありましたが、新型コルベットは、そうした批判をはねのけ日本のスポーツカー市場での存在感を示すことができるのでしょうか。

これまでコルベットパフォーマンスに比してリーズナブルな価格設定をしていました。新型コルベットが、そうした伝統をも受け継ぐことができれば、これまでとは異なるユーザー層にもコルベットアピールできそうです。そうしてコルベットが日本でスマッシュヒットとなれば、アメリカ車全体のイメージが変わるかもしれません。

そのきっかけになるとすれば、新型コルベットの日本導入からのブランディングには注目です。

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2020年モデル シボレー・コルベット スティングレー主要スペック
全長:4630mm
全幅:1934mm
全高:1234mm
ホイールベース2722mm
乾燥重量:1530kg
乗車定員:2名
エンジン型式:LT2
エンジン形式:V型8気筒OHVガソリン直噴
ボア×ストローク:103.25mm×92mm
圧縮比:11.5:1
最高出力:369kW/6450rpm(パフォーマンスエキゾースト装着時)
最大トルク:637Nm/5150rpm(パフォーマンスエキゾースト装着時)
点火順:1-8-7-2-6-5-4-3番、 1-7-6-4番(気筒休止時)
変速装置:8速DCT
フロントサスペンション:ダブルウィッシュボーン
リヤサスペンション:ダブルウィッシュボーン
タイヤサイズ:前 245/35ZR19 後 305/30ZR20

(山本晋也)

【週刊クルマのミライ】シボレー・コルベットがミッドシップに大変身。日本仕様は初の右ハンドルを設定!(http://clicccar.com/2019/07/20/887322/)