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長崎県の五島、対馬市は記録的な集中豪雨となっています。夕方まで浸水害に、あす(21日)朝まで土砂災害に最大級の警戒を。夕方以降は佐賀県福岡県など九州の広い範囲で、中国地方でも非常に激しい雨の恐れ。

長崎県に線状降水帯

台風5号の湿った空気と太平洋高気圧の縁をまわる湿った空気がぶつかり、長崎県の五島や対馬市には昨夜(19日)から活発な雨雲がかかり続けています。これまでに経験したことのないような大雨となっており、20日10時5分に長崎県の五島、上対馬、下対馬に大雨特別警報が発表されました。土砂崩れや浸水による何らかの災害がすでに発生している可能性が極めて高く、直ちに命を守るための行動が必要です。
3時間雨量は上五島空港では149.5ミリ(午前7時20分まで)、新上五島町で131.5ミリ(午前9時40分まで)と7月1位の記録となりました。小値賀空港では114.5ミリ(午前9時40分まで)と観測史上1位を記録。短い時間で大量の雨が降りました。
12時間雨量は長崎県新上五島町は344.5ミリ(午前10時00分まで)、五島市福江は312.0ミリ(午前10時10分まで)に達し、7月の1位となっています。小値賀空港は322.5ミリ(午前11時30分)の雨が降り、観測史上1位の値となりました。7月の平年ひと月分の雨量を超すような雨が半日で一気に降ってしまったことになります。
五島対馬市では一旦雨は小康状態になったとしても、夕方にかけては、まだ活発な雨雲がかかり、さらに雨量が増える恐れがあります。浸水害には夕方まで、土砂災害にはあす(21日)朝まで最大級の警戒が必要です。
※午後3時10分、五島の大雨特別警報大雨警報に切り替わりました。

夕方以降は九州や中国地方にも

強雨エリアは次第に東へ移り、夕方以降は佐賀県福岡県など九州に広く活発な雨雲がかかるでしょう。滝のような非常に激しい雨が降り、大雨となる恐れがあります。夜は中国地方でもバケツをひっくり返したような激しい雨の降る所があるでしょう。土砂災害や河川の増水、氾濫、浸水害に警戒が必要です。最新の気象情報とともに、自治体から出される避難情報にも注意して下さい。

長崎で記録的集中豪雨 夕方から強雨域は東へ