レアルバルサPSGと争奪戦を展開 「“3番手”の立場になっていた」

 レアル・マドリードの日本代表MF久保建英は、カナダのモントリオールで行われたトレーニングキャンプ、そしてインターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)に向けて順調に調整を続けている。レアル加入までのプロセスでは様々な憶測が流れたが、レアル専門メディアである「ディフェンサ・セントラル」によれば、ヨーロッパきっての名将であるマンチェスター・シティジョゼップ・グアルディオラ監督も、久保に注目していたようだ。

 今夏の移籍市場でレアルは、久保が下部組織時代に所属したバルセロナ、そしてパリ・サンジェルマンPSG)といったメガクラブと争奪戦を繰り広げてきた。ただそれとともに、同メディアが「あまり報じられていない」と記しているのは、プレミアリーグ連覇を果たしたシティからの熱視線だった。

マンチェスター・シティは“3番手”の立場になっていた。イングランドのチームはグアルディオラからの要求によって、クボとの契約を目指すためにツバをつけていたようだ。レアルが出すとされた報酬面をより上回るようなオファーを目論んでいた」

 グアルディオラ監督率いるシティは的確なポジショニングと鮮やかなパスの連係によって相手を崩し切るスタイルが定着したが、そのスタイルにフィットする人物として久保に興味を示していたという。ただし「クボにとっては(イギリスの通貨である)ポンドよりも、メレンゲス(レアルの愛称)でのプロジェクトのほうが興味を持ったのだ」と、レアルでのプレーを希望したことを記している。

 各国のメガクラブ、そしてジネディーヌ・ジダン監督やペップ監督も注目するほどの潜在能力。久保はプレシーズンマッチを含めて、欧州でどれだけのものを見せてくれるだろうか。(Football ZONE web編集部)

グアルディオラ監督(右)も、久保(左)に注目していたようだ【写真:Getty Images】