お金を貯めたいからとりあえず節約しよう!なんて安易に考えていませんか?

無理な貯蓄計画は、お金が思った通りに貯まらないばかりか、ストレスばかりが溜まり、あなたの心のゆとりまで奪ってしまいかねません。そこで今回は、ゆとりをもって節約しながら、無理なく楽しく貯蓄するためのコツをご紹介します。

ゆとりをもった貯金のコツは9つ!

①予算を決めすぎない

貯蓄のために食費は3万円、交際費は1万円という具合に予算を設定する人は多いと思います。

しかし予算に縛られすぎると、買いたいものが買えず行きたい場所にも行けずに節約生活が修行のように苦しいものになってしまうことも。

毎月の予算は少し高めに設定し、余った分を貯金や翌月の固定費に回すなどすると、心に余裕ができて節約しながら楽しく生活することができます。

②買いたいものに優先順位をつける

衝動買いが多いという人は、お金の使い方に優先順位をつけるのがおすすめ。

ノートなどに欲しいものややりたいことを書き出して、自分の欲求を具体的に把握するようにします。一度リストを作ったら毎月見直して、その都度優先順位をつけていきましょう。こうすることで、「前回欲しかったものが今はそれほど欲しくない」「新たにこれが欲しくなった」など、その時々の自分の欲求を明確にしていくことができます。

欲しいものが明確になれば、買い物の際の誘惑の抑止力にもなるので、無駄遣いが減り欲しいもののために節約することができますよ。

③つらい節約術はマネしない

雑誌やテレビで見た節約術をマネしてみたけれど、なんだかモチベーションが上がらず、成果もそんなに出ない。

そう思ったらすっぱりと辞めてしまいましょう。自分に合わない節約術を続けてもお金が貯まらずストレスが溜まるだけ。節約術は、やってみて続けられそうと感じたものだけ継続するのがゆとり貯金のコツです。

④セールでものを買わない

節約のために洋服はセールでしか買わないという人がいますが、その考えはちょっと危険です。

本当に気に入ったものを安く買うのは歓迎ですが、「セールだから」「お得だから」という理由だけで買った洋服は次のシーズンにはタンスの肥やしになる可能性大。

また、気に入らない洋服を着ていると、気分も上がらずさらに違う洋服が欲しくなるという悪循環を生んでしまいます。お金を貯めたいなら「良いものを長く使う」の精神で、セールに惑わされず欲しいものを欲しい時に買うのが結果的にお得です。

⑤貯蓄計画は長期間で

「毎月5万円を貯金する!」「貯まったお金で新車を購入する!」など、目先のことだけを考えて貯金をすると、結局はお金が手元に残らないという事態になりかねません。

貯蓄計画を立てるなら、子どもの教育費やマイホームの維持費など、何年後にいくら必要かをざっくりと計算したうえで行うと、普通預金や定期預金だけではなく投資信託や保険など現金以外の選択肢を取り入れながら、ゆとりをもって運用できます。

⑥口座は目的ごとにわける

例え順調にお金が貯まっていても、マイホームの頭金や教育費など使う目的が決まっているお金には手を出しづらいもの。とはいえ、突然家電が壊れてしまったり、冠婚葬祭があったりと、急にお金が必要になることもありますよね。

そんな時に慌てないために貯金は目的ごとに口座をわけるのがおすすめ。生活費の口座、マイホームの口座、教育費の口座のほかにお楽しみや緊急事態の際、臨機応変に使える口座を1つ用意しておくと、もしもの時にもゆとりをもって対処できます。

⑦積み立て貯蓄を利用する

いざ貯金を始めようと思っても、自分で毎月口座にお金を入れるのは面倒で続かなかったり、貯金するお金が手元に残らなかったりすることもあります。

そんな時に便利なのが、給与口座から自動で貯蓄できる「積立貯蓄口座」。お勤めの会社の制度を使うほか、銀行の商品にもなっていますよ。自分で銀行に行く手間もなく、知らず知らずにお金がたまっていくので心にゆとりがもてます。

⑧ご褒美は給料日の前日に

節約生活のご褒美にたまには贅沢もいいですが、贅沢をするなら、いつやるのかにも気を付けたいところ。

ご褒美というと、ついつい給料日の後に設定してしまいがちですが、お財布に余裕がありすぎると、ついつい気が大きくなって必要以上に使ってしまうことがあります。贅沢は給料日の前日に「今月もこれだけ節約を頑張れた」と振り返りながらする方が翌月も節約を頑張れますよ。

⑨家電は最新式がお得!

洗濯機や冷蔵庫などの据え置き家電。節約のために古い家電を使っているというお宅は、節約どころか電気代の無駄使いをしている可能性もあります。

購入してから10年以上が経過しているという家電は、思い切って買い替えると節約になることもありますよ。最新の家電は洗濯時間が短くなったり食品のもちがよくなったりするので、心にもゆとりが生まれます。

「LIMO[リーモ]の今日の記事へ」

ゆとり貯蓄で毎日の生活にもゆとりをもとう

ストレスを溜めず心にゆとりをもちながら貯蓄をする9つのコツをご紹介しました。

いくらお金を貯めたいからといっても節約をしすぎて日々の生活が苦しければ、いい貯蓄法とはいえません。貯蓄は短期間ではなく長期間にわたって続けるものですから、みなさんも自分に合ったやり方を見つけて、ゆとりをもって貯蓄を続けてくださいね。

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。