株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が、今年6月に新たなVR関連特許を米国特許商標庁に出願していたことが判明しました。この特許ではプレイヤーの頭部の傾きを検知し、いわゆる“VR酔い”を軽減するほか、視線追跡(アイトラッキング)機能についても言及がなされています。

頭部の傾き検知で“酔い”を軽減、アイトラッキングも?

今回明らかになった特許出願内容からは、ジャイロセンサーと加速度センサーを活用した「頭部の傾きを検知する機能」が読み取れます。VR体験中のプレイヤーが、VR内のどの場所を視認しているかを認識するシステムとなっており、いわゆる“VR酔い”を軽減するほか、フレームレートの改善や解像度の向上も期待できます。


PSVR2にアイトラッキング機能が搭載される見込みがあるという事実は、同時に「フォービエイテッド・レンダリング(※)」が搭載される可能性も示唆していると言えます。高解像度のレンダリングを必要十分な領域にとどめることで、プロセッサにかかる描画処理の負担を軽減することが可能となるでしょう。

(※フォービエイテッド・レンダリング……画像や映像を、視野の中心は高解像度で、視野の外側は低解像度で描画する手法。人間の眼と脳は視野の中心部のエリアしか注視しておらず、視野の外側は低解像度でもあまり違和感を感じないようにできている)

なお、これまでにもSIEPlayStation VRPSVR)の後継機、言わば“PSVR2”用と思われる特許を複数出願しています。詳細は以下の記事よりチェックできます。

PSVRの新型"PSVR2"はどうなる?これまでの報道や特許を振り返る

PSVRの新型"PSVR2"はどうなる?これまでの報道や特許を振り返る

MoguraVR

PSVR関連?ソニーが視線追跡機能付きメガネ型デバイスを特許出願

PSVR関連?ソニーが視線追跡機能付きメガネ型デバイスを特許出願

MoguraVR

(参考)Inverse