日本の輸出管理強化が韓国で激しい反発を招いている。韓国では日本製品の不買運動が起きており、日韓両国の経済に大きな影響が出るのは必至と言える。中国メディアの今日頭条はこのほど、日韓が直面している矛盾によって「韓国人日本旅行を続々とキャンセルしている」と伝えた。

 記事はまず、日本が韓国に対してフッ化ポリイミド、レジスト、フッ化水素という3つの材料について輸出の管理強化を行ったことについて、「日韓関係の悪化のみならず、両国の経済に大きな影響を与えるものだ」と主張。

 さらに、韓国では日本製品の不買運動だけではなく、日本旅行キャンセルや行き先の変更が相次いでいると紹介。日本を訪れる韓国人は非常に多く、2018年には750万人もの韓国人が日本を訪れたが、輸出管理の強化が行われてから、韓国の大手旅行会社6社の日本旅行に対するキャンセル率は63%に達したと紹介した。同時に、日本旅行を中止する韓国人の増加により、韓国国内で旅行者の荷物を運ぶサービスの売り上げにも大きな影響を与えていると伝えた。

 また、韓国人キャンセルが日本の観光業に与える影響も決して小さくないであろうと指摘し、なぜなら日本での韓国人旅行客の旅行消費額は約5800億円に達し、中国人に次ぐ規模であったからだと指摘し、今回の輸出管理強化に伴う韓国人日本旅行キャンセルは日本の観光業に大きな影響を与えることになるだろうと分析した。

 韓国側は日本に撤回を要請しているが、日本は応じる構えを見せておらず、解決の糸口も見えていないのが現状だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本旅行をキャンセルする韓国人、日本の観光業への影響は=中国メディア