バイエルン戦の前日練習で激しい攻防、FWヴィニシウスの足を刈るようなタックル

 スペインの名門レアル・マドリードは北米ツアーを敢行しており、現地時間20日(日本時間21日9時)にドイツの強豪バイエルン・ミュンヘンとプレシーズンマッチ初戦に臨む。19日の前日練習では、トップチームに帯同している日本代表MF久保建英がライバルFWに強烈タックルをお見舞いするシーンもあり、クラブ公式YouTubeチャンネルが一部始終を捉えた映像を公開している。

 チームは米テキサス州ヒューストンに入り、19日にバイエルン戦へ向けた前日練習を実施。NFLヒューストン・テキサンズの本拠地NRGスタジアムで、パス回しやミニゲームなどを行った。ハーフコートのゲームでは、選手たちが2チームに分かれて対戦。久保はベルギー代表MFエデン・アザールウェールズ代表FWギャレス・ベイルらと同じグループとなったなか、攻撃だけでなく、守備でも注目を集めた。

 各国の代表クラスが球際で激しさを見せるなか、久保はブラジル代表にも招集されたFWヴィニシウス・ジュニオールと攻防を繰り広げる。ヴィニシウスがボールをキープし、鋭いターンで前を向こうとした矢先、素早く体を寄せたのが久保だった。ターンの瞬間、久保が足を伸ばしてタックル。ボールは間を通り抜けたが、ヴィニシウスの足を刈るような形となり、そのままピッチに倒れ込んだ。

 数人の選手がすぐたま手を挙げてファウルをアピールし、プレーも一時中断。久保は倒したヴィニシウスに近寄ると、すまないとばかりに手を出して体に触れている。最終的に久保のタックルファウルと認定され、ヴィニシウスのリスタートでゲームが再開した。

クラブが前日練習の動画を公開、ファンも反応「本気度が違う」「レベル高すぎる」

 昨季レアルに加入したヴィニシウスは、当初Bチーム(カスティージャ)を主戦場としていたが、トップチームに定着するとリーグ戦18試合1ゴールをマークした。年齢は久保より一つ上の19歳で、“新ネイマール”と称される強力アタッカーだ。久保とはプレースタイルが異なるものの、ポジションを争う可能性もあるライバルの1人と言える。

 クラブ公式YouTubeチャンネルは前日練習の映像を公開し、そんな2人の攻防も捉えられている映像を公開。コメント欄では「こんなハードな練習やってたら確実に上手くなる」「久保ファウル」「本気度が違う」「レベル高すぎる」など、ファンから驚きの声が上がった。

 久保はカナダ合宿で元フランス代表FWカリム・ベンゼマのゴールをアシストし、コスタリカ代表GKケイラー・ナバスを足裏フェイントで翻弄してゴールを決めるなど、卓越したスキルでアピール。その一方、スペイン代表MFイスコに激しいチャージを受けてよろめく場面や、ドイツ代表MFトニ・クロースに手をかけられて倒される一幕もあった。トップレベルで日々研鑽を積んでいる日本人アタッカーは、攻守両面に磨きをかけている。(Football ZONE web編集部)

レアル・マドリードのMF久保建英【写真:Football ZONE web】