アルジェリアアフリカ王者に輝く “幸運”な決勝ゴールが話題に

 アフリカ王者を決めるアフリカ・ネーションズカップは現地時間19日に決勝が行われ、1-0でセネガルを破ったアルジェリアが優勝を果たした。同国2回目の優勝となったなか、決勝点となったFWバグダード・ブーンジャーの“幸運な”ゴールが注目されている。

 アルジェリアはグループリーグ3試合を全勝で突破し、決勝トーナメントではギニアコートジボワールナイジェリアを破って決勝に進出。グループリーグでは1-0の勝利を収めたセネガルとの“再戦”に臨んだ。前半2分、ブーンジャーのゴールで先制したアルジェリアは、1点のリードを最後まで守り切って優勝を成し遂げている。

 ヒーローとなったブーンジャーだが、優勝を決めるゴールが“幸運”と話題になっている。左サイドを抜け出したブーンジャーは、カットインして右足でミドルシュート。これはDFサリフ・サネにブロックされたものの、ボールはそのまま高く浮き上がり、ゴールの方向へ。GKアルフレッド・ゴミスが反応できずに見送るなか、ボールはゆっくりと落下し、絶妙な角度でゴールに吸い込まれていった。

 英紙「ガーディアン」は「ブーンジャーの“ラッキーな一撃”がセネガルを沈める」と見出しを打ち、「後ろの陸上トラックまで届くかと思われたシュートは急速に落下し、ファーサイドギリギリに収まった。(ゴールを)確認して熱狂が生まれるまで、少しの時間を要することになった」と報じている。また英紙「ザ・サン」は「変わり種のゴールがアルジェリアの優勝を導く」と伝えた。

 GKも完全に見送っているように、シュートがDFにブロックされた瞬間には誰もが枠を外れると思ったシュート。しかし、開始早々からアグレッシブにゴールを狙ったからこそのゴールであり、ブーンジャーの“幸運”は根拠のあるものだと言えるだろう。(Football ZONE web編集部)

決勝点となったFWバグダード・ブーンジャーの“幸運な”ゴールが注目されている【写真:AP】