7月23日(火)、東京ディズニーシーに新規大型アトラクション「ソアリン:ファンタスティック・フライト」が登場する。7月17日に行われたプレスプレビューにて、記者が一足早く体験してきた。

【写真を見る】中央のオベリスクを囲むように壁画が並ぶ、常設展の会場

■ 「ソアリン」ってどんなアトラクション?

ソアリン:ファンタスティック・フライト」は、「ドリームフライヤー」と名付けられたライドに乗り、空を飛んでいるような感覚を味わいながら、大画面に映し出される世界の名所や大自然を巡るアトラクション。海外のディズニーテーマパークで以前より人気を博してきた「ソアリン」に新たなシーンを加え、東京ディズニーシーオリジナルのアトラクションとしてオープンする。

その舞台となるのが、メディテレーニアンハーバーの丘の上に立つ博物館「ファンタスティック・フライト・ミュージアム」だ。今回は特別に、同ミュージアムを運営する探検家・冒険家学会、通称“S.E.A.”の広報官を務めるソラダトブゾウさんが館内を案内してくれた(一般ゲストに向けたガイドツアーの実施はなし)。

■ アトラクションの重要人物“カメリア・ファルコ”とは

アトラクションの入り口にそびえ立つのは、ステンドグラスで彩られた美しい門。気球の形をしたランプが吊るされているのもポイントだ。期待に胸を膨らませながら敷地内に足を踏み入れると、4枚のバナーが目に飛び込んできた。その中の1枚が、カメリア・ファルコの生誕100周年を記念した、特別展の開催を告知するものだ。

同博物館の2代目館長であり、飛行の研究に情熱を注いだカメリア。女性で初めて“S.E.A.”の会員になった人物でもある。手に止まっているのは、ハヤブサのアレッタだ。カメリアにとってアレッタは特別な存在で、小さい頃からどこへ行くのにも一緒だったのだという。ちなみにカメリアは1875年に亡くなっているのだが、ソラダさんいわく、博物館の中でカメリアの姿を見たり、声を聞いたりした人がいるという噂が流れているのだとか…。

■ 博物館の中は見どころだらけ!待ち時間も楽しさいっぱい

博物館の歴史にまつわる品々が展示されたロビーを抜けると、天井が高く広々とした空間が広がる。ここが常設展の会場だ。中央にはオベリスク(古代エジプト期に立てられた記念碑)が立ち、その土台には“S.E.A.”の紋章にもデザインされている4つの事柄「冒険」「発見」「発明」「ロマンス」を表す、文字やモチーフが刻まれている。他にも、空を飛ぶ夢や願望が描かれた壁画や、歴史、生物学、考古学、技術にちなんだ常設コレクションが展示され、見どころ満載だ。

次に向かう部屋が、カメリアの生誕100周年を記念した特別展の会場。ここではカメリアの大きな肖像画と、ハヤブサのアレッタの像がゲストをお出迎え。その他にカメリアの人生を振り返ることができる絵画や、記念品の数々が飾られている。

この後ゲストはいよいよ、テラスに展示されている、カメリアが開発した空飛ぶ乗り物「ドリームフライヤー」とご対面!

■ 「ドリームフライヤー」に乗って空の旅へ出発!

ライドに乗り込みシートベルトを締めると、アトラクションがスタート。ふわっと体が浮き上がり、気づけば辺り一面雲の中。一気に空へ吸い込まれていくような、圧倒的な没入感は感動モノだ。映像に連動してライドが動き、足も固定されておらずブラブラした状態のため、浮遊感をリアルに体感できる。

その後、目の前には次々と世界各国の絶景が広がっていく。ドイツのノイシュヴァンシュタイン城、ゾウたちが群れを成して歩くサバンナの草原、中国の万里の長城…。約5分間の体験時間の中に、世界中の名所がギュッと凝縮された、贅沢な内容だ。さらには風や匂いの演出もあるため、臨場感抜群。

旅の終盤には日本ならではの景色を目にすることもでき、ハヤブサのアレッタに導かれて東京ディズニーシーに帰ってきた時には、本当に世界旅行をして来たかのような満足感に満ちあふれていた。

空を飛ぶ爽快感はもちろんのこと、地球の美しさや生命力までをも感じさせてくれた「ソアリン:ファンタスティック・フライト」。その壮大な世界観を、ぜひ体験してみてほしい。(東京ウォーカー(全国版)・水梨かおる

新アトラクション「ソアリン:ファンタスティック・フライト」の外観