かゆくなるのは「デリケート」だから

下着との摩擦でかゆくなったり、生理用ナプキンで蒸れたり…デリケートゾーンのトラブルを経験したことがある人は多いのではないでしょうか?近年はオーガニックフードやプロダクトが浸透し、デリケートゾーン専用のアイテムも多く登場していることもあり、ケアの大切さが言われるようになってきました。

でも、なぜ専用のプロダクトを使ってケアする必要があるのでしょうか?そこには経皮吸収率との関係性がありました。

肌に直接触れるものこそこだわる

長年、出産の場に立ち会い、デリケートゾーンの事情に詳しい助産師、三宅はつえさんに伺うと…「経皮吸収とは、皮膚を通して体内に取り込まれることを指しており、腕の内側を基準としています」

腕の内側を1とした場合の経皮吸収率
頭皮 3.5倍
ワキ 3.6倍
下あご 14倍
デリケートゾーン 42倍

「この数字を見ると、どうしてデリケートゾーンと呼ばれるのかがわかりますよね。頭皮や肌が乾燥していると感じたら、デリケートゾーンはもっと乾いているかもしれません。肌の乾燥を放置するとどうなるか…それはデリケートゾーンにも同じことが言えます」

三宅さん曰く、「デリケートゾーンはなにかとタブー視されがちではありますが、いわば第二の顔とも言えるほど、身体の中でもっと繊細な部位。きちんと向き合うことは自分を知ることにもつながります」とのこと。

秘め事にはせず、向き合うことから始めてみてくださいね。

監修:三宅はつえ
出張開業助産師。東京大学医学部非常勤講師。NHK連続ドラマテレビ小説『さくら』など、テレビドラマや映画、漫画の出産、助産の監修を務めている。

取材・文:木川誠子

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