五反田の人気カレー店のカウンターに「辛激の巨大カレー」って書かれた紙が貼ってあるんだけれど、実際にどんなのか気になるんだよね～。との情報がもたらされました。巨大ってどれぐらい？ そして辛で激？ ということで気になって仕方ないので、JR五反田駅から徒歩3分の『金子迦哩 かれー王国』にやってきました。このお店、TVチャンピオンカレー王選手権・第一回・第三回優勝者である、金子載（かねこはじめ）さんがプロデュースするカレー店で、一店舗で、日本、インド、欧風といった全てのジャンルのカレーが楽しめるお店なのです。
店の入り口そばにある券売機で早速買おうとすると…あれ？ 辛激の巨大カレーってボタンがありません。店の人に尋ねてみると、「辛激の巨大カレーを注文するなら、1000円のカレーと、ビール600円のボタンを押してください」と言われて購入。1600円のメニューなので、食券を1600円分購入し、改めて口頭で注文するスタイルです。（※ビールの他にトッピングトンカツ300円を2枚でもOK）
カレー1.5倍、ごはん特大盛、トッピング好きなもの1個サービスとなんとも豪華なカレーです。トッピングのイチオシを聞くと「目玉焼き」がおすすめとのことで、目玉焼きで注文。出てくるのをワクワクしながら待ちます。
カウンターの中の作業風景を見ていると、陶器の渋めな色のお皿が並ぶ中、突然銀色のトレイが登場。そこにごはんを山盛りにしていきます。あ～きっとこれ、辛激の巨大カレーです。他の人の注文とあきらかに盛り方が違います。銀のトレイにより、インドとかパキスタンっぽさもアップしています。
山盛りのごはんにアツアツのカレー。そこにハンバーグとカツ、トッピングの目玉焼きを乗せて完成。カウンターに運ばれてきました。
さっそく一口。うううう、うぉ～！ 辛い！ 見た目はマイルドそうに見えるのに想像を超える辛さ。最初にカレーの旨みがきて、あ～、この辛さなら大丈夫！ と思った途中からドスッとやってくる辛さ。ごはんの白いところを慌ててかっこみます。
粘度もしっかり、まったりと舌に絡みつくカレー。なので旨みをしっかり感じられるのはもちろんのこと、辛さもガンガン口の中で暴れます。一気に頭の上から汗がブワッ。一旦リセットするために水を飲むか、それとも痺れたまま2口、3口目とスプーンを進めていくか悩みます。
「カレーは特製チキンカレーをベースに、チャナダルとカシューナッツでクリーミーに仕上げています。普通の「特製チキン」はマイルドな味ですが、辛激のカレーは辛さを増すために、デスソースを独自にアレンジした『特製激辛ソース』を足しているんですよ」と話すのはオーナーの金子さん。特製激辛ソース。一体どれぐらい入っているんですかっ？
「唐辛子をプラスした上に、特製激辛ソースを、小さじ1ですね」。小さじ1杯でこの破壊力。おそるべし特製激辛ソース。
計測したところ、トレイの直径は30cm、ごはんの山の高さは約8cm。重さは1,104g（器の重さを除く）。通常の1.1kgカレーなら完食経験あり。しかし辛さ際立つこのカレーは…。ごはんを追加でもらうか、お腹がふくれる覚悟で水をガブガブ飲むか。重量以上のプレッシャーを感じさせます。完食する攻略法、何かありますか？
「辛さで食欲をかきたてて一気に食べる！」。た、たしかに…。が、頑張ります！
ちなみに、他のカレーを頼んだ際、「辛さ増し5」で相当な激辛になるそうですが、辛激の巨大カレーは、さらにその上の辛さになっているとのこと。通常、辛さ増しは1～5倍までプラス100円でオーダーできます。
辛激の巨大カレーはチャレンジメニューではないので、終日注文可能。数量限定などもなし。ただしテイクアウトはできません。巨大カレーではなく、普通のボリュームの「辛激のカレー」もあり、1000円で注文できます。
食べながらカロリーを消費してる？ ってぐらい、頭や背中、脇など上半身のいろいろなところから汗を吹き出しながら、そして辛さにのたうちまわりながら、なんとか完食。すごい達成感です。制覇したぞ！ って気持ちがあふれてきます。
見た目からは想像のつかない、デスソースアレンジの特製激辛ソースの力で、まさに辛、そして激を満喫。でもきっと、時間がたったら無性に食べたくなりそうな、ハマる美味しさのカレーでした。
次回はお店の一番人気の「スタミナカレー丼」にするか、チキンとキーマがのった「ダブルカレー」にするか、それとも欧風テイストの「特製ビーフカレー」にするか。日本、インド、欧風の3種を食べ比べるぞ～！ と思いながら店を後にしたのでした。
（撮影◎小嶋裕 取材・文◎石澤理香子）
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