マンチェスター・ユナイテッドは20日、インターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)2019でインテルに1-0で勝利した。だが、この試合でキャプテンのイングランド代表DFアシュリーヤングに対する一部サポーターの行動が物議を醸した。

今夏のプレシーズンツアー中のユナイテッドオーストラリアからシンガポールに渡り、20日にICC初戦でインテルと対戦。試合はゴールレスで折り返した中、76分にはセットプレーの流れから17歳FWメイソン・グリーンウッドが挙げたゴールによってユナイテッドが1-0で競り勝った。

その一方で物議を醸したのは、ヤングに対する一部サポーターの振る舞いだ。イギリス『テレグラフ』など現地で取材した記者の報告によると、一部のユナイテッドサポーターはヤングがボールタッチする度に継続的にブーイングを行っていたという。

さらに、スタンドで観戦していたサポーターのSNSの投稿によると、ヤングに対して“n●●●●r(黒人に対する差別的な表現)”と叫んでいる音声も確認されていた。

同試合後、オーレ・グンナー・スールシャール監督は、ヤングに対する執拗なブーイングに関して言及。同選手のプロフェッショナリズムを称賛すると共に、サポーターに対して同選手を支えてほしいとの要望を伝えた。

「私はアシュリーが最高のプロフェッショナルだと思っている。彼はいつでもチームのためにすべてを捧げ、今日も彼のクロスがゴールに繋がった」

「我々は自分たちのファンがプレーヤーを支えることを望んでおり、アシュリーは長年このクラブにとって非常に忠実な存在であり、そして彼は今後も自身のパフォーマンスを見せ続けてくれるはずだ」

「まだ、彼とはこの件について話し合っていない。彼らは試合後クールダウンのランニングをしていたからね。ただ、この後に話し合いたいと思う」

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