事務所を介さない直営業=「闇営業」の問題で「雨上がり決死隊」の宮迫博之さんと謹慎中のお笑いコンビロンドンブーツ1号2号」の田村亮さんが7月20日に会見を開いたことについて7月21日フジテレビ系で放送予定だった「ワイドナショー」が異例の緊急生放送に差し替えられました。松本人志さんと東野幸治さんが目に涙を浮かべ、率直な今の心境を語った他、騒動への対応で物議をかもしている岡本昭彦社長が番組にVTR出演し、陳謝しました。

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●東野さん、松本さん、冒頭で陳謝

 同番組でコメンテーターを務める松本人志さんと司会を務める東野幸治さんは冒頭、放送予定だった収録内容が宮迫さん、亮さんの会見内容に沿わないものだったことから緊急生放送に至ったと説明。東野さんは「われわれもつらいところ」「関係者の皆さんにも本当に迷惑をおかけして、本当に申し訳ないと思っています」と頭を下げました。

 また松本さんも「うちの浜田が本当にもう……」とおなじみのネタを盛り込みつつ申し訳ない気持ちを述べたほか、「大阪での仕事の合間に会見を見た」「思っていたよりなかなかハードというか。無視できないと思った」と生放送へ臨む心境を語りました。

 松本さん、東野さんは番組中、宮迫さんと亮さんの会見VTRを険しい表情で見守り、松本さんは「このままじゃ吉本はだめ」、東野さんは「吉本側の反論もまだ聞いていないのでなんとも言えないが、あんなにおごり高ぶった言い方で……。いつからそんなに(吉本は)偉そうになったのか」と見解を述べました。

松本さんフライデー報道初期の宮迫さんとのやりとり明かす

 松本さんは、「最初のフライデーが出たときに宮迫に連絡したが、金はもらっていないと言っていた。あの動画(闇営業と言われた動画)を見たときにノーギャラとは思えないと話した」と言い、「誰もお金をもらっていないというのは世間の人たちは絶対に納得しないから、そこは認めないと(相手が)反社だと知らなかったということすら疑われてしまうよ」と宮迫さんに語ったと言いますが納得してもらえず、「あんまり僕がこれ以上首を突っ込んでもややこしくなるなと思った」「宮迫と1カ月連絡を取らず、公平な感じで見守っておこうと思っていた。その間、会社からの状況報告を受けていたが、『分かった』『そうか』とだけ聞いていた」と振り返りました。

 会見については「僕の知らなかった事実がやっぱりあまりにも多すぎて。これは俺もだまされていたというような気になって。このままじゃ吉本は絶対良くない。でも会見を見たからといって、急に手のひらを反すように宮迫と亮のやったことを、『悪から善に』とは僕は思っていない」「発端は彼らかもしれないけれども、ここまで追い込んだ、信頼関係がなくなってしまった会社は絶対に良くないし、『吉本興業がこのままじゃ壊れていく、つぶれていく』と危機感を持った」「時代を読み間違えた会社なのかなと思った」と語りました。

●「松本 動きます。ツイートの真意

 また149万“いいね”を集めたツイート「後輩芸人達は不安よな。松本 動きます。」を投稿した真意については、「吉本興業は日本の人たちを楽しませるための会社。しかし、この2カ月全然面白くない」「(タレントたちは)現場でも本番中は、プロだから一生懸命おどけてやるが、本番が終わった後の顔はみんな曇っていて本当によくないなと感じた」と言い、「僕は吉本というかお笑いが本当に好きだし、お笑い芸人が笑ってもらえないことに憤りを感じる」「自分たちが(長年)やってきたことが失敗だったかのようになるのは絶対に許せない」「結局自分のため(のツイートでもある)」と目に涙を浮かべて心境を語りました。

●「いつからそんなに(吉本は)偉そうになったのか」と憤る東野さんと、「俺、吉本おれないかもしれないわ」と告げた松本さん

 ワイドナショー内でも宮迫さんらに会見を求めてきた東野さんは、「昨日の会見はびっくりして。知らないことがたくさんあった」と語り、宮迫さんが吉本側から告げられたと告発した「会見させない」「(真実を公にせず)静観する」「連帯責任でクビ」といった発言については「にわかに信じ難い」とコメント。「吉本側の反論もまだ聞いていないのでなんとも言えないが、印象としてはあんなにおごり高ぶった言い方で……。いつからそんなに(吉本は)偉そうになったのか」と、憤りを隠しませんでした。

 これについては松本さんも同意し、「昨日も『芸人ファースト』じゃないと何の意味もない。芸人がいてこそのあなたたちでしょ、と会社に話した」「(実は闇営業で)お金をもらっていたと分かってみんなが認めた当時、僕も会社から連絡をもらって、そのときにどっかで『よかったな』と複雑な心境ながら思った。しかし会社に『どうするの?』と聞いたら『ちょっと静観します』と言われたので、『だったら俺、吉本おれないかもしれないわ』と言った」と驚きの告白。

 「こんな会社じゃ絶対にだめやと思ったので、『吉本興業にはいたくないかも』『考えさせてください』と伝えたら、次の日(6月24日)に彼らの謹慎が出た」と裏側を語り、「なんか僕のやっていることって後輩たちを謹慎に追いやっただけなのかなと思って、結構落ち込んだ」と当時の心境を語りました。

●東野さん、生放送番組で「株主発言」に触れる

 また東野さんは、吉本興業岡本昭彦社長の発言とされる「吉本興業テレビ局、在京在阪の5社の株主だから大丈夫」という言葉についても「にわかに信じ難い」と触れた他、「詐欺グループに関する入江君(入江慎也さん)のイベントについて。吉本主催なのか主催じゃないのか定かではないけれども、詐欺グループ(もしくはそのフロント企業)のイベントスポンサーになっていたっていうのを、もしかして吉本が隠したいから会見をさせなかったと捉えられても全然おかしくない。その辺のところも何の説明もないので、ちょっとこれは『吉本だめでしょ』と思いました」と切り込みました。

松本さん「俺が引き取るから……保証人になるから、やらかした子やイエローカードの子をちゃんと生かしたってくれ」

 さらにゲストとして出演していた芸能リポーターの駒井千佳子さんから、松本さんと東野さんへ「7月20日吉本興業本社で幹部たちと話し合った内容について聞きたい」と質問が飛ぶと、松本さんは「芸人のギャラの問題、会社が変わらないといけないという話など結構話した」と明かし、「岡本社長に会見をさせなさいと。それは絶対やらないとだめだ。じゃないとこの会社はだめだ。と伝えた」と言います。

 また今後についても松本さんは、「吉本興業内に、いわば『松本興業』じゃないけど、1個僕の部署を作ってくれと。そこでやらかした子たちとか、イエローカードの子たちを僕が……俺が引き取るから……保証人になるからちゃんと生かしたってくれと……。お笑いを愛する人間を自分から辞めるならともかく、上から言われてクビっていうのは僕は絶対に違うと思うから……」と言葉に詰まりながら上層部に掛け合ったことを告白。それについては吉本興業側も受け入れてくれていると明かしました。

●岡本昭彦社長VTR出演で陳謝

 また番組内では吉本興業の代表取締役社長・岡本昭彦さんがVTR出演。次の通り、語って頭を下げました。

 吉本興業の岡本でございます。この度は弊社の問題につきまして大変ご迷惑をおかけしておりまして、誠に申し訳ございません。

 はじめに、反社会的勢力からタレントが金銭を受け取ってしまった件につきまして、被害者の方々に対し、事務所を代表しておわび申し上げます。

 またファンの皆さま、関係者の方々にも大変ご心配、ご迷惑をお掛けしまして、誠に申し訳ございません。

 昨日のような会見をタレントにさせてしまったことを大変心苦しく思っており、つきましては、明日(7月22日)、私の方から会見を開かせていただいて、ご説明させていただければと思います。この度は申し訳ございません。

●東野さん、涙ながらに2700スリムクラブらの気持ち思いやる

 岡本社長のVTR明けには再び松本さん、東野さんが現在の心境やこれまでの過程について振り返りました。

 東野さんは「無期限謹慎のスリムクラブとか、2700とか、他の芸人たちはやっぱりつらいと思うし、もしも会見をしたいって言うのならさせてあげてほしい」「(謹慎中の芸人たちは会社が)どういう状況なのか分からないと思うので、吉本の社員も1日に1回、2回でいいから電話とかメールをしてあげてほしいと思う」と涙ながらに後輩を思いやりました。

 また「吉本興業の横柄な態度がもしも気になる方がいらっしゃったら、スタッフの皆さん、他の所属のタレントの皆さん、一般の方でも、僕や松本さん、今田さん、浜田さん、さんまさんとかに言っていただければ、上の方に言いやすいので、ぜひ言っていただければと思います」と自社の姿勢を正したい思いも語り、これには目に涙をためた松本さんも真剣な表情で聞き入っていました。

●処分された芸人の今後について

 会見後の宮迫さんと電話で話したという松本さんは「(宮迫さんは)スッキリしていた」と語り、今後も付き合いを切る気にはならないと断言。「あいつらが嫌がるんならしょうがないけど、宮迫、亮、岡本社長でちゃんと話す会を設けてくれと言ったら、岡本社長も認めてくれたし、やりにくかったら僕も行く」「僕の希望は近いうちに岡本社長と宮迫が乳首相撲をやること。これで全て解決でできる。東野、乳首相撲は世の中のもの全部解決するよ」と笑いを取れば、東野さんは「もしそうなったら、僕は泣きながら行司やります」と上手に着地しました。

 そのうえで東野さんは宮迫さん、亮さんについて「宮迫とは一緒にレギュラーもやってきたし、個人的な意見だが、帰ってきてもらって山のように文句言いたい」「亮の会見は心を打たれた」「一緒に仕事したい。本当に」と語りました。

 松本さんはこの話題の中で入江さんに対しても、「トカゲしっぽ切り的な感がしないでもないので、1回ゼロにしてもう一回考え直してもいいのかなと思う」、東野さんは「孤立している」と処遇について言及。今後何らかの対応が取れないのかという思いをにじませました。

●大崎会長の進退について松本さん、「大崎さんがいなかったら僕も辞める」

 また一連の騒動については、ダウンタウンとの関わりが特に深い大崎洋会長と岡本社長も責任を強く感じている様子であることが明かされました。

 松本さんによると大崎会長は「これ以上問題が大きくなるようなら自分の進退も考えないといけない」と話していたといい、松本さんは「それは僕は全力で止める。大崎さんいなかったら僕も辞めるので。(大崎さんは)僕の兄貴」だと語りました。

 さらに松本さんは岡本社長については「(岡本さんは)僕の元マネージャーだけど、たまに言葉遣いが横暴(横柄)だったりして。20年ぐらい前からそれは気になっていたので、大崎さんにも『気になりますよ』と伝えたことがある。そういう部分が、彼の中でちょっと出ちゃうときがあるので、今回もそういう悪いところが出たと思う。でもこの時代それは絶対あり得ないことだし。彼にも昨日『それは絶対やめろ』と言って分かってくれたと思うので、明日の会見に期待したい」と話しました。

 今後については「何か考えないといけない」と共通の認識を示した松本さんと東野さん。昨日の宮迫さん、亮さんの記者会見から世間の注目が一気に高まっていたことや番組内で公開生質問を受け付けていたこともあって、Twitterでは「#ワイドナショー」「岡本社長」「松本さん」「東野さん」「松ちゃん」と多くの関連ワードがトレンド入りを果たすなどしています(7月21日13時時点)。

ワイドナショーとは

 「ワイドナショー」は、東野幸治さんらがMCを務める番組。コメンテーター松本人志さんなどを迎え、芸能ニュースから時事問題まで、さまざまなテーマで徹底討論することで人気が高い。普段、ワイドショーで取り上げられることはあっても、コメンテーターとして出演することのない有名人たちが、その独特な感性で捉えた持論を展開する。

会見では涙ながらにお詫びの気持ちを語った宮迫さんと亮さん(画像はAbemaTVから) (C)AbemaTV