こんにちは、新里 碧(にっさと みどり)です。現在35歳で、2016年10月まで広告代理店でOL をしていました。2017年2月にお見合いアプリで出会った男性と結婚し、今年2月に出産をしました。そんな私の体験談をハウツーも交えながらご紹介するのがこの連載です。これまでの【アプリ婚】はコチラ

結婚するまでは、仕事と趣味に没頭する日々で、彼氏こそ欲しいなと思ってはいましたが、結婚に関しては「世間的には、いつか結婚をした方が良いのかもしれない……」とぼんやり思うくらいで、ましてや出産に関しては「いつか私も出産するような日が来るのだろうか……」と、まるで遠い世界のことのように思っていました。

それゆえ知識も浅く、いざ出産するとなったら驚きの連続でした。

妊娠出産編では、自分の体の変化、周囲とのギャップ、仕事と出産の悩みなどを自身の体験を元にご紹介していきます。

もちろん妊娠出産に関しては、体の変化も人それぞれですし、考え方も様々なので、あくまでも私自身の一体験として読んでいただければと思います。

連載第1回となる今回は、出産するまでの私が、子供を持つということに対してどう感じていたのかをひも解いてみました。

ここ数年で、“結婚も出産も、することもしないことも自由に選択でき、そのどちらも平等に尊重されるべきである”という空気がようやく広まりはじめたと感じています。

ですが、デリケートな話題であることには変わりなく、まだまだ自分の意見を言いにくい話題ですよね。古くから浸透してきた“こうあるべき”という目に見えないプレッシャーから、自分の本来の気持ちに向き合わずに過ごしている方も多いと思います。

私はまさに、そうでした。

今回の執筆を機に、自分と向き合うことで、自分は心のどこかで「自分は子供を持つ資格が無い」と思っていたことに気がつきました。

■自分のことすら、ちゃんと出来ていないから

自分ひとりの将来のことを考えるだけで胃がキリキリ……。

私は結婚を目前に、それまで勤めていた会社を辞め、フリーランスになりました。

上の人の提案で部署移動をするはずが、本国(外資系だったので)の承認が降りず宙ぶらりんになってしまった為、思い切って辞める道を選んだのです。

そんな状態だったので、“家族を持つこと”よりも先に、自分のことが不安で不安でしょうがありませんでした。

そんな不安を口にすると、「結婚するんだから、お金のことは気にしないで、自分の好きなことをやれるでしょう?」という言葉をかけられることもありました。

結婚したら“夫のお金でラクして暮らせる”というニュアンスの言葉が私にはどうしても理解できず、不安はさらに増していきました。

『結婚したからって、自分の手でお金は稼ぎ続けたい。でも、フリーランスとしてきちんと稼いでいけるのかまだわからない』

そんな“自分のこと”すら自分でままならない状態の私が、子供のことまでちゃんと出来るとは到底思えませんでした。

『出産したら、自分のことよりも子供のことを優先して考えるのがきっと当然なんだよね……』

それなのに、自分の仕事のことばかり心配をしていること自体が、とてもエゴイスティックに感じられ、ますます私を“子供を持つ資格が無い”ものに感じさせるのでした。

■「“子供好き”じゃない」なんて口が裂けても言えなかった独身時代

女性はみんな”子供好き”?

現在の夫である、当時の彼氏と交際中、将来について話をすることがありました。

「子供は欲しい?」

そう聞かれた時、「欲しい」と即答出来ず、「いずれ、産むのかなと思ってるし、どちらかと言えば産むと思う」と、まるで他人事のような返答をしてしまいました。

私は、“子供嫌い”ではないのですが、かと言って“子供好き”でもありませんでした。

そんな中途半端な自分は、自分から産まれてくる子供も愛せるのかどうか、自信がありませんでした。

また、自分自身がひとりっ子だったこともあり、周りに自分よりも年下の存在がおらず、赤ちゃんを育てることに対して全くの無知だったがゆえの不安もありました。

女性は男性と違い、“母”になることができる存在。

その体のどこかにきっと母性を持っていて、ゆえに女性はみな子供が好きで当然という見えない空気感。もしくは、男性や年長者からの“女性は母性的であって欲しい”という願望をひしひしと感じたこともあります。

「ほんとに子供ってカワイイね〜?」「子供産みたいから、早く結婚したいよね〜?」と同意を求められた時、口が裂けても「特に“子供好き”というわけじゃありません。あ、別に嫌いっていう意味でも無いんですけどね……」などと言うことは出来ませんでした。

■赤ちゃん恐怖症

どう接したら良いのかわからない、未知の存在!!

子供を見ていて、「楽しそうだな」「微笑ましいな」とは思うけれど、いざ子供を産んだ友人の家に招かれると、どう接して良いのかわからず距離をとってしまうことが、実は何度もありました。

『子供は親の宝なので、私が何かまずいことをしてしまってその宝が傷ついてしまったら大変だ。ましてや赤ちゃんなんて生まれたてのデリケートな存在は、私が触れたものなら、私から出た謎の菌に感染して病気になってしまうかもしれない。私が抱いた瞬間に赤ちゃんが思いもよらない動きをして、落下してしまうかもしれない……』

そんなことを考えているうちに、赤ちゃんに触れることも抱くことも出来ずに、おいとましてしまうのです。私自身が妊娠後期の時に友人の家へ遊びに行った際も、数人で遊びに行った中で私だけが赤ちゃんを抱くことも触ることもしていなかったことに帰り道で気がつき、ひどく落胆しました。

『ごめんね赤ちゃん。決して、嫌いなわけじゃないんだよ……。今出来ることと言えば、赤ちゃんがさっきなめた私のスカートの裾に、毒や謎の病原菌が付着していなかったことをただただ祈るばかり』

しかし、どうやったら友人たちのように、あんなにも自然に他のお家の赤ちゃんにすり寄ったり抱っこして一緒に写真を撮ったり出来るのだろう……?

独身時代は、電車で近くに赤ちゃんが来ると、私から何か悪影響を受けてしまうのではないかと思い、車両を変えてしまうことすらありました。

もはや、赤ちゃんに至っては、“苦手”を通り越して、恐怖症だったのかもしれません。

後半のマンガは、“自分は子供を持つ資格が無い”と思う最大の原因は、実は私自身の子供時代にあった…というお話。トラウマをひも解いてみました。

書くかどうかだいぶ躊躇した内容です。~その2~に続きます。

☆☆☆

 

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