磐田戦に先発し1アシスト、左サイドから果敢に仕掛けて攻撃を活性化

 浦和レッズのMF関根貴大は、20日のJ1リーグ第20節ジュビロ磐田戦(3-1)で約2年ぶりのチーム復帰となる一戦にスタメン起用されると、2点目をアシスト。試合後には「勝ててホッとした」と笑顔を見せた。

 関根は加入が発表された6月末から浦和の練習に合流し、登録が可能になったこの磐田戦を目指して調整をしてきた。大槻毅監督は浦和ユース時代にも指導を受けた間柄だけに「この3週間、自分にあったコンディションの上げ方をしてくれた。チームのために自分にして欲しいことを伝えられているし、良さを分かってくれているので」と、信頼関係はすでに構築されている。

 そうしたなか前日練習で「あ、スタメンだな」と察した左サイドでの起用をされると、立ち上がりから浦和にダイナミズムを与えた。FW興梠慎三の先制点は、関根が右サイド近くまで斜めに走り込むことで磐田の守備陣を混乱させ、MF長澤和輝のスルーパスを通す下地を作った。そして、前半22分には、明確な数字に残る結果を残す。

 中央の興梠から左サイドボールを受けた関根は、瞬発力のあるドリブルで縦に切り込むと「目の前の選手の股を通せば武藤くんが見えたし、逆は見えていなかったけど入ってきてくれるだろうと」というグラウンダーの速いボールを通した。そこに走り込んだのは右ウイングバックに入ったMF橋岡大樹で、難なく押し込んだ。

 橋岡は「試合前も、昨日も、関根選手が左で崩して、僕が逆から入って決めるという話をしていたので。終わった後に、言ったとおりになりましたねと話しました。ボールを持つと崩してくれそうな気がします」と、仕掛けへの期待と信頼感を語った。

 2017年夏にドイツ2部インゴルシュタットへ移籍したが、海外でのキャリアは苦しいものとなった。昨季はベルギー1部のシント=トロイデンでプレーしたが、度重なる負傷もあった。浦和に復帰してから「再スタートという気持ちです。海外で成功するのが一番だったけど、もう1回行くためにもレッズで自分の評価を高めたい」と話していた。

“得点力不足”解消の切り札となるか 「ダイナミックプレーを見せたい」

 それでも、久しぶりのJリーグでは「ボールを持っても落ち着いて周りを見られた。良くも悪くもプレースピードは違うので、そういう余裕もあったと思う」と、その経験は糧になっている。2年前に浦和から離れた時と比べれば、「向こうではトータルで鍛える」というフィジカル面でも、明らかに胸板などは厚みを増していた。

 次の舞台は、31日の鹿島アントラーズ戦で、ホームの埼玉スタジアムに姿を見せる。関根は「ダイナミックプレー、エゴイストになるくらいのものを見せたい。パスを出してくれる選手はいるので」と、力を込める。得点力不足の浦和に戻ってきた“切り込み隊長”は「期待に応えたい」と、中位で苦しむ浦和を浮上させるキーマンになる。(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)

浦和レッズのMF関根貴大【写真:Getty Images】